みなさん、こんにちは。
私のサイトへ訪問してくださりありがとうございます。
さて、本日はサツドラホールディングスを取り上げてみます。
関東、関西に住んでいる方はあまり馴染みがない企業かと思います。北海道に住んでいる人は、「サッポロドラッグストア」と言えば、分かる人も多いかと思います。
サツドラホールディングスは、主にドラッグストアを展開している企業で、マーケティングや電力などの分野でも事業を展開している北海道の企業です。
2016年にホールディングス化していて、東証一部に上場している企業です。
2014年に東証一部に上場しているのですが、ホールディングス化してから持株会社のサツドラホールディングス株式会社が上場したのは2016年8月となっています。
投資という観点で、株主優待、今後の成長性、事業展開などが気になっている人が多いかと思います。そんな方の参考になるように情報をまとめてみましたので、参考にして頂けますと幸いです。
目次
会社の概要
1.1 株価/株主優待
まず、気になる人も多そうなので、株価に関連する情報から記載しておきます。
(記事を書いた時点のものです)
直近3ヶ月の株価:2,000円~2,080円を推移
発行済株式数:4,742,000株
時価総額:9,911百万円
PER:19.21倍
PBR:1.16倍
株主優待:サツドラで使用できる商品券、又は名産品(お米、カレーなど)、サツドラで利用できる5%割引カード
PERは私が予測していたよりは低かったです。
東証一部の平均よりは高いのですが、事業の成長性を加味するともう少し高くても良いかなという気はします。詳細は次の大見出し「2」でご紹介します。
1.2 会社概要と特徴
一応、会社概要や特徴についても触れておきます。
詳しい情報はHPにも記載がされていますので、重要な情報だけかいつまんで掲載をしておきます。
サツドラホールディングスは2016年8月に設立された会社で、本社を北海道札幌市に構えています。
サツドラホールディングスは元々「サッポロドラッグストアー」として1972年に創業されました。
その後、1982年には調剤業務を開始し、翌年から株式会社として設立。
90年代に入ってからは北海道内にて店舗数を増やし、子会社も設立後、現在は東京証券取引所第一部にて株式を上場しています。
現在の従業員数は2,314名であり、売上高(2017年5月期の連結業績)は87,844百万円です。
最近ではトヨタ自動車と地域活性化アプリの実証実験を開始したり、インバウンドマーケティングの子会社を設立するなど、精力的な活動がみられます。
1.3 どんな理念/方針なのか??
今後の成長性を見る上で理念や方針は重要になりますので、確認しておきましょう。
HPを一通り見てみると大体見えてくると思いますが、「生活インフラ企業」を目指しているというスタンスが根本にあるということと、店舗が強みと言っておきながら、店舗にこだわらず事業を展開している点が重要ポイントだと思います。
先進国の動き、東京の動きを見ながら、「北海道という市場で覇権を握れるか?」「既存事業とシナジー効果はあるのか?」このあたりを加味して、事業を広げてきているような印象があります。
特に決済、通販などの「インフラ」を伸ばしていこうとしている点に注目です。
サツドラホールディングスの事業内容・強みは?
2.1 事業内容の紹介
強みの前に、事業内容に軽く触れておきます。(詳細はHPで確認してみてください)
本社の事業内容としては、グループ全体を通した経営戦略や経営・資金管理、全体の広報活動、コンプライアンスの推進などを行なっています。
例えば創業当時から続くドラッグストア事業から調剤事業、地域マーケティング事業、卸・商品開発事業、エネルギー事業の5つの事業を持っています。
今までのドラッグストア事業だけではなく、プライベートブランド商品を開発することで安くより良いものを届けられたり、ドラッグストアをメインに添える事業としては珍しい電気事業に取り組んでいたりと、北海道民の生活に寄り添った事業を展開する会社です。
2.2 強み・競争力
サツドラホールディングスの強みは、社長は「リアルな店舗を有していること」と仰っていますが、私はもっと注目すべき点があると思います。
それは、
・地域共通ポイントカード「EZOCA(エゾカ)」
・電子マネー決済サービス「EZO(エゾ)マネー」
・インバウンド向け決済サービス「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」
・サツドラNETショップ
です。日本は人口も減少傾向にあり、少子高齢化も進んでいますので、ドラッグストアの伸び代なんて知れていると思っています。
ただ、O2Oや通販、インバウンドなどをビジネスに取り入れていくことで、伸び幅が出てくると思っています。
サツドラホールディングスは、きちんと重要なビジネス領域(伸び代があるビジネス領域)が抑えられています。
北海道は中国の方の観光でも人気が伸びてくるでしょうし、中国は現金を持ち歩かない人が多いらしいですからね。
それぐらい電子マネーが主流になってきているということです。
中国の人が北海道に観光に来た際に、ウィーチャットペイが使えると「評判」になるでしょうね。「利便性が高くて快適だった」と。
あとはポイントですね。地域限定での電子マネーや、ポイントが徐々に広がりつつあって、こういったインフラを運営する企業の存在感が高まりつつあります。
たぶん、人口減少や少子高齢化によって地方は徐々に都市の機能が狭い範囲に集約されてくると思いますので、そこで使えるポイントや電子マネーの需要はどんどん増えてくるはずです。
とはいえ、これからの展開が重要ですからね。いち早く北海道という市場で主導権を握れるかに注目です。
働く社員の口コミを検証!
一応、サツドラホールディングスでは様々なグループ会社がありますので、
採用関連の口コミ・評判についてもピックアップしてご紹介しておきたいと思います。
調べたところ、サツドラホールディングスの口コミは少なかったです…。
なので、サツドラホールディングスのグループ会社の口コミ・評判を合わせてご紹介していきます。
■パート・アルバイト女性(40代前半)
販売スタッフをしておりました。
今まで別の店の販売スタッフも経験したことがありますが、比較的に休みはとりやすいと思います。
休みの希望届を出すのは少し煩わしいですが、ほとんど希望休がとれるので仕事と育児、家事を両立したい女性には適していると思いますよ。
業務時間は早番、中番、遅番に分かれていますが、店長に希望を伝えれば基本的な配慮がされたのもありがたいです。
店舗によって遅番は深夜0時以降となる場合もあるので、体力的に厳しいことも結構あります。
また、サービス残業に関しては店長の方針によって異なりますね。全体的にワークライフバランスはいいと思います。
■正社員 男性(10代後半)
福利厚生は良い方で、正社員は年1回、5回以上連続休暇をとることが決められている。
会社全体でサービス残業を減らす働きらしいので、いい動きだと思う。
お店で理不尽なクレームが性質の悪い客によるクレーム事案が発生すると、本部にあるお客様相談室がサポートしてくれるので、働いていてクレームに関するストレスはそこまで大きくなかった。
5日連続の休暇はありがたいが、基本は仕事が多いのでそれ以外で有給が消化できないことがマイナス。
■正社員 女性(30代後半)
同業の仕事を経験しているが、他社に比べて仕事や社風は緩い印象がある。
やりがいが強い仕事とはいいにくく、出世を望まず平凡に働きたい人には適した職場だと思いますよ。
仕事量や従業員数は店舗によってかなり差があり、店舗によっては希望休がかなり取りにくいです。
なので、有給休暇が取りにくいことかなと思います。
■非正社員 女性(20代前半)
推奨品の販売目標は会社全体ではなく、各店舗が設定しています。
目標以上の売り上げになった時はやりがいも感じますし、おもしろみもありますね。
他にもコンクール品を各店舗で競う際も、競争心から熱が出ますね。
正社員と同等の働きをしていても、契約社員の立場では収入やボーナスは低めです。
また、店舗にとっては仕事が多忙の時、パートさんが協力的ではないので各店舗の教育体制は少し改善が必要だと思います。
現在は働き方を見直す企業が多いですが、サツドラホールディングスはワークライフバランスが良く、家庭と仕事を両立したい女性には良い評価が口コミからわかります。
しかし、子会社が管理している店舗によっては仕事量や従業員数の比率が合わず、さらに有給がとりにくいという実情もあるようです。
店舗を保有していて、そこで従業員が雇用されていると、店舗により多少のばらつきが出るのはやむを得ないと言えるでしょう。
有給も一般的な企業と同じだとイメージしておいて良さそうです。
消費者の評判は??
サツドラホールディングスは、北海道地盤のドラックストアを特色とした事業ですが、商品やサービスに関してどのような口コミや評判があがっているのでしょうか。
良い口コミ
近所にツルハがありますが、最近サツドラ(サッポロドラッグストア)が開業したら、一気にお客さんがサツドラに流れこみ、ツルハがガラガラ状態です。
サービスはどこも一緒な気がしますが、エゾカが使えるから嬉しいです。
中の島にあるサツドラは、2階建てでドラッグストアというよりもスーパーに近いです。
1階には食料品やジップロックやスポンジなどの日用品が置いてあります。2階は化粧品が主ですが、すごく広くて最初迷ってしまいました。
こんなに商品が充実しているドラッグストアはなかなかないと思います。
店内に、血圧測定器やメタボ測定器が置いてあり時間がある時利用させてもらっています。
わざわざスーパーに行かなくても、ここで十分食料が調達できますよ。
サツドラは評判が良いので、ちょっと遠いのですが行ってみました。
店内が広くてキレイでとっても満足しました。
24時間営業だし、また利用してみようと思います。
悪い口コミ
駐車場も店内も広すぎて、買い物に時間がかかります。
商品の数は確かに豊富ですが、急いで買い物するにはちょっと不便です。
店員さんがテキパキ動いてくれるといいですね。
美容院にしか置いてないようなシャンプーやワックスなどが置いてあったので購入してみました。
どこにでも置いてあるようなシャンプーの値段の倍以上はします。ポイントは貯まるけど、もう少し安くしてもらえると嬉しいかも。
食料品の中にはスーパーよりも割安なものもありますが、高いものもありました。
エステのテナントが入っているのですが、利用している人をあまり見たことがありません。
駅から徒歩数分のサツドラに行ってきました。
時間つぶしに色々品定めしていたら、いつのまにかカゴの中がいっぱいに。
見たことのない商品がたくさんあるのでついつい余計なものまで購入してしまいます。
店舗の広さに対して、店員さんがちょっと少ないような気がします。
どこに何が陳列しているのか、もう少しわかりやすくなるといいかもしれません。
良い口コミでは、商品の品数が多いというメリットが目立っています。
買い物する度にポイントが貯まるサービスは、リピーター率が増えることに繋がります。
店内が広いため、買い物に時間がかかるという声もありますが24時間営業ということもあって時間を気にせず買い物できるというのは利点です。
口コミ評判の検証まとめ
サツドラホールディングス本社自体の口コミは少なく、主要な事業でもあるドラッグストア事業に関する口コミが多くみられました。
北海道内を中心に店舗をいくつも構えているドラッグストアですから、口コミが多くなるのも頷けます。
口コミを見てみると、実際に働いた人の中にはサービス残業を減らす動きや希望休を取りやすい環境が広がっているところもあれば、仕事量が多い店舗もあり、店舗によって働きやすさに差があることがわかります。
こういったものを見ると、グループ会社の経営管理を行っている本社の管理実態が気になるところです。
実際に利用している方の口コミに関しては、買い物しやすいという意見が多くみられ、利用者にとっては良い印象につながっているようです。
ホールディングス化に踏み切って、これから徐々に動きが出てくるのだと思います。
記事の中で取り上げてはいないですが、地域との交流やイベントも積極的に取り組んでいて、「北海道」というマーケットを大切にしている企業だと言えます。
最初に取り上げた、通販や決済などとの相乗効果がどこまで出るかには注目したいところですし、北海道という大きな地方で成功をすれば、例えば九州のどこかで同じモデルを展開してみるとか、四国のどこかで同じモデルを展開してみるとか、「地域」という単位で見てみると広がりが見えてくると思います。
北海道で基盤を固めることも重要ですが、北海道で成功したモデルを他の地域に展開するという動きにも期待したいところです。