古木大咲氏が経営する会社は、不動産業界に大きな革命を起こしました。
これまでにはなかった不動産×IoTという斬新な組み合わせで成功できたのは、古木大咲氏の経験や采配があったからでしょう。
今回は、そんなIoT・デザインアパートメント運営会社がどのような会社で、古木大咲氏が考えるビジネスモデルとは何か、経営に対してどのような考えを持っているのかなどに焦点を当ててご紹介します。
目次
不動産×IoTで成功したベンチャー企業を紹介
近年ベンチャー企業の数が多くなっています。
そんな中、不動産×IoTで成功したベンチャー企業がありました。
それが、古木大咲氏が立ち上げたIoT・デザインアパートメント運営会社です。
まずは、この会社がどのような会社なのかご紹介しましょう。
古木大咲氏が立ち上げたIoT・デザインアパートメント運営会社とは?
古木大咲氏が立ち上げた会社は、これまでの不動産業界における常識を覆し、成功を収めたベンチャー企業です。
これまでの不動産業界では、土地を在庫として保有していたのですが、土地や物件の在庫を自社で持たないというビジネスモデルをスタートさせました。
オーナー自らも設計に関与した物件に入居者を集めていくため、既存のアパートやマンションとは異なるデザイナーズ物件のような物件も多くなっています。
そのため、魅力的だと感じる人も増えているのです。
ただ土地を提供するだけではなく、入居や管理のサポートも行っているので、オーナー自身が大きな負担を感じることはありません。
オーナーもインターネットを使って集客するので、契約から工事、入居管理まですべての業務をクラウドで管理できているという点も古木大咲氏が立ち上げた会社ならではの取り組みだと言えるでしょう。
不動産業界は、IoT化やIT化がなかなか進んでいなかった業界でした。
しかし、古木大咲氏は不動産×IoTという変革がこれからの時代は必要だと感じ、これまでにない事業展開をしてきたのです。
不動産×IoTで成功できたということは、大きな変化を遂げる社会の中でその業態が認められたということでもあります。
なぜITを不動産業界に取り入れようとしたのか
ITを不動産業界に取り入れようと考えたきっかけは、古木大咲氏が高校中退後に初めて正社員として働いた会社の営業方法がアナログで、効率が悪かったことです。
飛び込み営業ももちろん意味があるのですが、それだけではなくネットを活用した集客を提案したのです。
ホームページを開設したところ、毎月5,000円のサーバー料を支払うだけで30件ほどの問い合わせが来るようになり、販売実績も伸ばしていきました。
このような成功経験を元に、古木大咲氏は独立し会社を設立します。
起業後はネット集客に成功、設立しておよそ2年で40棟を販売するなど、古木大咲氏の手掛けたビジネスは好調な滑り出しを見せていました。
これは、不動産業界の中でも異例のスピードで他にはない販売実績を残したことになるでしょう。
しかし、2008年のリーマンショックでは大きな打撃を受け、経営は悪化してしまいました。ただ、古木大咲氏ならではの経営手腕によってビジネスモデルを見直し、見事立て直すことができたのです。
古木大咲氏が立ち上げたIoT・デザインアパートメント運営会社は、これまでの不動産業界の常識を覆す事業を行うことで成功しました。
不動産×IoTで成功したベンチャー企業として、これからも様々な取り組みを行っていくことで、さらに不動産業界のイメージを変えていくでしょう。
古木大咲氏が考えるビジネスモデル
古木大咲氏が立ち上げたIoT・デザインアパートメント運営会社は、リーマンショックが起きた時に大きな打撃を受けることになりました。
集客はできていても、銀行から融資してもらえないという事態になってしまったのです。
そのため、在庫を大量に抱えることになってしまい、返済すら困難な状況になってしまいました。
そこで古木大咲氏は、これまでとは違うビジネスモデルをスタートさせることに決めました。
続いては、古木大咲氏が考えているビジネスモデルについてご紹介しましょう。
土地がなければ成り立たないビジネスモデルだと負債だけが残るリスクが高い
古木大咲氏の会社ではリーマンショックが起きる前まで、土地を仕入れ、ネットで集客するというビジネスモデルを採用していました。
このようなビジネスモデルは、土地を仕入れるための資金がなければ成り立たちません。
もしも土地を仕入れるために資金を借入できたとしても、土地が売れなければ在庫を残すことになるため、負債が残ってしまうのです。
そこで古木大咲氏は、土地自体を仕入れるのではなく土地に関する情報を仕入れ、土地を求めている顧客とマッチングするというビジネスモデルへと変化させていくことを決めました。
マッチングした土地を気に入った場合は、直接販売業者から直接購入します。
そして、その土地にアパートなどの賃貸物件を建設するための契約を受注し、さらに管理代行を行うことで利益を上げていくのです。
新しいビジネスモデルは簡単に実現できなかった
古木大咲氏が新しく取り入れようとしたビジネスモデルは、社員からの理解もなかなか得られませんでした。
なぜかというと、既存の方法を大幅に変えなければいけなかったため、受け入れることが難しかったからです。
そこで古木大咲氏は全ての社員がキャッシュフローを作れるようにしました。
キャッシュフローを作ることによって、これまでのビジネスモデルがどれほど危険なものだったのかを理解してもらえるようになったのです。
しかし、社内からの理解を得られても、全てスムーズに行ったわけではありません。
ビジネスモデルを変えることによって、業務が頓挫してしまうというデメリットを感じるようになったと言います。
そのようなデメリットは、古木大咲氏のこれまでの経験を活かすことでクリアしていきました。
変更後のビジネスモデルを成功させるために、集客やマッチング、施工管理、賃貸管理といった不動産物件の管理に必要な工程を細かく分類し、全てシステム化させたのです。
これが功を奏し、2015年には無借金経営を実現し、東証マザーズ上場を果たすまでに成長しました。
リーマンショックという大きな危機を逆手に取り、ビジネスモデルを転換させた古木大咲氏の勝利だと言えるでしょう。
成功までの道のりはとても長いと感じたかもしれませんが、結果的に成功を収めることができたのは古木大咲氏自身の熱い思いがあったからではないでしょうか?
他にはないビジネスモデルは、これからの不動産業界にも影響を与えると予想できます。
古木大咲氏の経営に対する考え方について
最後に、古木大咲氏の経営に対する考え方がどのようなものなのか、ご紹介していきましょう。
目の前にある問題から1つずつ解決する
会社を経営していれば、様々な問題に直面します。
古木大咲氏が経営するIoT・デザインアパートメント運営会社の場合は、リーマンショックが最も大きな問題だったと言えますが、その他にも小さな問題がいくつもあったはずです。
それらの問題を1つずつ解決することが重要だと古木大咲氏は考えていたのです。
リーマンショックによる影響は特に不動産業界に大きな影響を与えたため、既存のビジネスモデルのままでは同じような事態に陥ってしまう可能性が高いことにも古木大咲氏は気が付き、変えていく必要があると考えました。
ビジネスモデルを変えることは経営者にとって大きな決断です。
もしもそれがうまくいかなければ、会社の存続すら危ぶまれてしまう可能性もゼロではないからです。
しかし古木大咲氏は、従業員を信じ行動に移しました。
ビジネスモデルを変えてからすぐに結果は出ませんでしたが、従業員と共に努力を積み重ね、目の前にある問題から1つずつ解決するという姿勢を持ち続けたのです。
コストを抑えながら品質の高い不動産賃貸を提供し続ける
古木大咲氏が経営するIoT・デザインアパートメント運営会社がビジネスモデルを変えてから、しばらく時間かかってしまいましたが結果的には大きな成長を遂げるきっかけになりました。
なぜ大きな成長につながったのかというと、コストを抑えながら品質の高い不動産賃貸を提供し続けられるような仕組みになったからだと言えます。
従来の不動産賃貸物件は、オーナーがアパートのデザインや立地を選ぶことができなかったため、同じようなアパートが周囲に乱立することも少なくありませんでした。
そのようなアパートはコストを抑えることができますが、品質やデザイン性の高さという側面から見ると妥協せざるを得ない状況でした。
それに対して古木大咲氏が経営する会社のアパートは、おしゃれなデザインやIoTを活用した利便性の高いアパートを提供しているため、品質やデザイン性の高さも妥協しなくて済むのです。
そんなアパートを求めている人も少なくないので、古木大咲氏が経営するIoT・デザインアパートメント運営会社のビジネスモデルの転換はとても大きな成果につながったと言えるでしょう。
そして、古木大咲氏のような経験を持つ人しか思いつかなかったものでもあるので、既存のビジネスモデルを変革させて成功へと導いていく先駆者としての才能も持っていたと言えます。
古木大咲氏は、他の経営者にはない独自の考え方を持っていたことが分かるでしょう。