低金利時代、しかも年金に対する不安が広がっている今、預貯金の利息を期待しても老後資金を潤沢に準備することは年々難しくなっています。
そんな中、公務員の間では安定した収入が得られる副業として不動産投資を始める人が増えています。
今回は、公務員の副業として不動産投資が選ばれている理由や、不動産投資の始め方、その特徴や物件の選び方について詳しくご紹介しましょう。
不動産投資で得られる2つの利益
数百万円の資金がある場合、そのまま貯金をして口座に眠らせておいても利息はわずかです。
資金を不動産投資に投入すると、月々の家賃収入が入ってくるため、効率的に資産を形成できます。
公務員の仕事を通して得た預貯金をより効率的に増やしたいと考える人は、ぜひ不動産投資で得られる利益を知っておくべきです。
不動産投資で得られる利益を細かく見ていくと、主に「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2つで利益が生まれることが分かります。
インカムゲインとは、資産保有による安定的な現金収入を指します。
不動産投資では、物件を貸すことで発生する家賃収入がインカムゲインにあたります。
その他に、利子や配当、分配金などからも収益が生まれます。
キャピタルゲインとは、保有資産の値段が変動することで発生する収益を指します。
物件を購入した金額より、売却時の金額が高い時に発生する利益がキャピタルゲインとなります。
これら不動産投資で得られる2つの利益を考えると、不動産投資は比較的リスクが低く、ある程度のリターンが見込める投資方法といえるでしょう。
株式投資と比較して価値の変動は少なく、しかも資産価値が下がりにくい点でリスクが低いのです。
しかも、株式投資における配当金よりも、不動産投資における家賃収入の方がリターンも安定して大きくなる傾向も高く、不動産投資が多くの公務員に選ばれていることも頷けます。
不動産投資での利回り相場
副業として不動産投資を考えるなら、利回りは大きなポイントとなります。
初期投資の資金を何年で回収するかは、利回りから考えるためです。
しっかりと利回りを考えておかなければ、不動産投資での初期投資が回収できず十分な収益が見込めなくなってしまいます。
利回りには、「グロス」と「ネット」の2つの計算方法があります。
グロスは表面利回りとも言われ、年間収入を不動産価値で割ったパーセンテージで計算します。
ネットは実質利回りと呼ばれ、年間収入から諸経費を引いた金額を、不動産価格+取得諸経費で割ったパーセンテージで計算します。
一般的に、新築であればグロス利回りは4~5%程度です。
中古物件の場合、グロス利回りの相場は8~10%となります。
預金の利率と比較しても、不動産投資の利回りは魅力と言えるでしょう。
利回りの計算が不安な場合は、不動産投資の専門会社に相談できます。
不動産投資の種類
公務員が不動産投資を始める場合、選択肢はいくつかあります。
不動産投資の種類と特徴を知って、最適な選択をすることが成功の秘訣です。
現物不動産投資
いわゆる大家として賃料を得るスタイルです。
アパートやマンションなどを購入して、月々の家賃を得る一般的な不動産投資のイメージは、この現物不動産投資にあたります。
ある程度の投資資金が用意できる公務員の副業におすすめです。
小口化不動産投資
アパートやマンションを取得するためには、高額な取得費用が必要です。
しかし、少額の投資費用でも不動産投資を始められるような手法もあります。
複数の投資家が共同で持分権をもつ投資スタイルの、小口化不動産投資です。
不動産会社などが個人投資家などから資金を集めて、アパートやマンションなどを購入し、家賃収入を分配します。
投資費用を抑えて不動産投資を始めたい公務員におすすめできる副業スタイルです。
証券化不動産投資
不動産を証券化して投資資金を集める手法の投資です。
投資法人が集めた資金で不動産を購入し、生まれた収益を投資家に対して配当していきます。
不動産投資信託などが証券化不動産投資にあたり、少額から不動産投資が可能です。
投資先を分散できるため、リスクを抑えた不動産投資をしたい公務員におすすめの不動産投資とも言えます。
物件の選び方
公務員が不動産投資で成功したい場合、物件選びは慎重に行いたいものです。
正しい物件の選び方を知っておけば、安心して不動産投資を始められます。
基本的に、自分が借りたい物件かどうかという視点を持って判断すれば間違いはありません。
自分の資産にしたいかどうかは、自分が借りたい物件かどうかが基準になると考えて良いでしょう。
借りる人の身になって気配りをすることが、先見の明につながります。
物件の5年後、10年後の姿を想像して物件を選んでください。
公務員が副業として不動産投資を始め不労所得を得る道筋を作りたいなら、慎重にスタートするべきでしょう。
様々な情報を収集し投資目的やスタイルを明確にして、自分に合った投資手法を選んでください。
そして、投資スタイルの選択や物件選びも含め、不動産投資の知識や経験が豊富な専門会社に頼ることも検討してみましょう。