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こんにちは。
本日は、自動車アフターマーケットの業務ソフトウェア開発などにおいて、高いシェアを獲得してる東証一部上場企業「ブロードリーフ」について特集していきます。
ブロードリーフに投資をしようと考えている方から、就職・転職したい、と思ってる方に向けて、ブロードリーフの事業内容や働く場の環境を解説していきます。
ぜひ、お付き合い下さいませ。
目次
ブロードリーフ(3673)の企業情報
ブロードリーフは、2005年に創業された東証一部上場の会社です。
自動車アフターマーケットにおいて、現場の業務をサポートするソフトウェアの開発を中心に事業を展開しています。
自動車を購入した後に、車両の修理目的でアフターサービスを受けたり、時には車両の改造目的でアフターサービスを利用することがあると思います。
自動車アフターマーケットとは、自動車を購入した後における市場全体のことを指しています。
ブロードリーフは自動車アフターマーケットにおける現場の支援ソフトウェアを開発しており、そのシェアは業界でも随一のものです。

ブロードリーフの会社案内を確認してみると、主に「業務システム」や「部品流通ネットワーク」「WEBサービス/アプリケーション」「グローバルビジネス」という分野において、ワンストップのITソリューションを提供しているようです。
社名 | 株式会社ブロードリーフ Broadleaf Co., Ltd. |
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本社 | 〒140-0002 東京都品川区東品川4-13-14 グラスキューブ品川8F TEL: 03-5781-3100(代表)アクセスマップ |
代表者 | 大山 堅司 |
創業 / 設立 | 2005年12月 / 2009年9月 |
資本金(連結) | 7,148百万円(2023年12月末現在) |
上場証券取引所 | 東京証券取引所第一部(3673) |
従業員数(連結) | 935人(2023年12月末現在) |
事業内容 | 自動車アフターマーケットを中心に幅広い業種・業界の現場業務を支援するソフトウエア・ITソリューション&各種サービスを提供 (業務アプリケーション、異業種間連携プラットフォーム、リサイクル部品マーケットプレイス、 自動車関連コンテンツの開発等) |
拠点 | 営業・サポートネットワーク:全国26拠点 開発:全国 3拠点 |
会計監査人 | あずさ監査法人 |
2024年12月期の業績について
2025年2月に、2024年12月期の有価証券報告書が発表されました。
業績を解説していくにあたって、まず、2024年12月期の業績についても簡単に触れておきます。
なお下記は、2024年12月期決算説明資料を参考にしています。

売上利益ともに増加、黒字転換(決算説明資料より)
売上、利益ともに増加となっており、増収増益しているだけでなく、これまでマイナスだった営業利益なども黒字に転換しています。。
2023年12月期の売上が約154億円なのに対して、2024年12月期は約180億円と、通期予想の178億円を上振れし、前期比約17%の成長となっています。
さらに、営業利益も約-19億円だったものが、約6.7億円と、大幅に改善されているようですね。
今後の業績や将来性に期待ができそうです。
今後はどうなる?中期経営計画を深堀り!
さて、2024年12月期通期の決算が発表されましたが、今後の業績はどうなっていくのでしょうか?
ブロードリーフは中期経営計画にて、2026年に過去最高業績の240億円を達成する計画にしていました。
ですが、今回の業績発表では、235億円に下方修正されています。
これは一体どのような意図があるのでしょうか・
決算説明資料をみてみましょう。
2025年以降の売上計画に加え、
2027年の利益計画も改定いたしました。
2026年には営業の最⾼益の更新、
2028年には営業利益130億円を計画しております。
また、売上につきましては、
従来からIRでご説明申し上げておりますとおり、
2022年の中期経営計画の時点から、
当社の売上構成ですとか、利益構造が徐々に変わってまいりました。
ハードウェア等々の売上は減少の傾向にありますが、
利益率は向上していっております。
よって、売上は減少しているように⾒えますが、
内容につきましては非常に好調で、
利益を叩き出す構造がより鮮明になってきたということですので、
売上減についてはポジティブに捉えていただければと考えております。
引用元:https://ssl4.eir-parts.net/doc/3673/ir_material_for_fiscal_ym/173683/00.pdf
この決算説明資料では、売上が一時的に減少していることを、ハードウェア売上の縮小など事業構造の変化によるものであると説明しています。
利益率が向上し、長期的には収益性が高まるため、経営内容はむしろ好調で、売上減少は収益構造の改善の結果であるそうです。
つまり、売上の減少は事業の質的向上を反映したものであり、ポジティブな要因とのこと。
他にも、2024年通期の業績が発表されるまで、通期業績予想の上方修正が行われていたりなど、売上や経営は非常に順調な様子です。
クラウド化のペースも順調に進んでいるようですので、中期経営計画に向けて、順調に進んでいるのに加えて将来性もばっちりだといえますね!
作業分析ソフト「OTRS」の実力
この高い業績を確保できた要因はいくつかあるようですが、ブロードリーフは要因の一つとして、ハードウェアおよび非モビリティ産業向けパッケージソフトウェアの販売が、想定よりも上回る進捗があったことを挙げています。
ブロードリーフが提供するパッケージソフトウェアの1つに、「OTRS」があります。
この「OTRS」は、生産・製造現場において作業時間の短縮やコスト削減を実現するソフトウェアで、映像分析を通じてムリ・ムダ・ムラを排除し、作業の標準化を促進します。
また、作業手順書や動画マニュアルの作成が可能で、教育訓練や技能伝承にも利用することができるそうです。
(2025年1月30日追記)
OTRSについて新たにリリースがありました。
株式会社ブロードリーフ (本社:東京都品川区、代表取締役社長:大山 堅司、以下 ブロードリーフ)が開発・提供する製造業向け改善ソリューション『OTRS®️10 』とOTRSの要素分節を自動化するAIサービス『OTRS+AI 』が、株式会社日本能率協会コンサルティング(本社:東京都港区・代表取締役社長:小澤勇夫、以下JMAC)の体感型ワークショップ『Smart Kart Factory(スマートカートファクトリー)』内で使用されるデジタルツールとして採用されました。
JMACの『Smart Kart Factory』は、「改善」をAI とペダルカートを使い、ゲーム感覚で進める体感型ワークショップです。(中略)
ブロードリーフが開発・提供する『OTRS10 』は、今年の5月にJMACの認定制度「IoT7つ道具」に認定されました。「IoT7つ道具」の認定は、事業環境が大きく変化している製造業が、今後も発展していくために必要不可欠なDX推進において、『OTRS10 』を活用した改善活動が有用であると評価されたものです。
引用元:https://www.broadleaf.co.jp/company/press/press_detail/?itemid=323&dispmid=1002
映像分析を通じて生産現場のムリ・ムダ・ムラをなくすことができたり、AIを活用することで、熟練者の技術を初心者に効率的に伝承することができたりするのは、とても活気的ですよね。
ブロードリーフは今後も、企業の成長を支えるITソリューションに貢献していくことでしょう。
ブロードリーフの株価について
では、ここからはもう少しブロードリーフの魅力について、株価を見ながら考えていきましょう。
2025年2月末時点ですと、1株632円前後で取引されています。
一時的に売上の落ち込んだ2022年頃との株価(1株360円前後)と比較してみると、約2倍弱ほどに値上がりしていることが分かります。
一時は業績が悪化したとの噂が立っていたブロードリーフですが、正しい実態が決算書上に反映されてきていることもあり、多くの個人、機関投資家たちも注目しているようです。
ファンダメンタルズ分析してみた

続いて、ファンダメンタルズ分析をしていきましょう。
ファンダメンタルズ分析は、財務状況や業績をもとにして、企業の本質的な価値を分析する方法です。会社の価値に対して株価が割安か、今後の成長が見込めるかを分析して株を買います。(俺たち株の初心者 より引用)
ブロードリーフは収益力が高く、非常に優秀です。
また、財務状況も健全であることから順調に成長することが見込まれます。
今後の成長力を考えると、購入を考えても良い割安な株だと言えるでしょう。
SNS上の投稿を調べてみた
ブロードリーフ 難しいサブスクへの変革を成し遂げ黒字に。最初の計画からはやや下振れたけどもタイムスパンはきっちり遵守してるし今後の計画への信頼が増す pic.twitter.com/O6m1YmweOs
— val (@xyz_trade) February 7, 2025
ブロードリーフとんでもない決算出してきたな
素晴らしい
— 大石内蔵助良雄@47頭のくま吉で吉良を探す (@akouroushi047) February 7, 2025
ブロードリーフの最新情報
続いて、ブロードリーフのさまざまな取り組みも見ていきましょう。
ブロードリーフ、第7回名古屋スマート工場EXPOに出展
株式会社ブロードリーフは、2024年10月23日から25日にポートメッセなごやで開催される「第7回名古屋スマート工場EXPO」に出展しました。
この展示会は中部エリアの製造業の専門イベントであり、約640社が最新のデジタル技術を紹介する内容となっています。
ブロードリーフは、作業分析と業務最適化ソフトウェア『OTRS10』、AIサービス『OTRS+AI』、改善活動用アプリ『MobileOTRS』、アップデート版の『SimSpray』、アイトラッキングカメラ『VIEWPOINTSYSTEM』を展示。
ブロードリーフは、名古屋スマート工場EXPO第1回開催の時点から出展しており、製造業のDX化に貢献しようという意識の高さが伺えます。
自動車ガラス商向けクラウドサービス『Glass.c 』本格リリース

株式会社ブロードリーフは、2024年9月20日に自動車ガラス商向けクラウドサービス『Glass.c』を本格リリースしました。このサービスは、急速に変化する市場環境やデジタルトランスフォーメーションに対応し、自動車ガラス商の生産性向上と経営力強化を目指しています。
今回の『Glass.c』は、最初に提供した「検索」、「見積」、「発注」機能に加え、今回の機能拡張により、「受付業務」や「作業指示」、「販売管理」など、業務全般をカバーする機能が追加されています。
仕入機能についても今後順次リリース予定ということですので、ブロードリーフのさらなる発展が見込めますね。
総務省主催 「テレワーク先駆者百選」に選定
ブロードリーフテレワークを導入した働き方について評価され、総務省が公表する令和3年度「テレワーク先駆者百選」に選定されました。
「テレワーク先駆者百選」とは
総務省は、平成27年度より、テレワークの導入、および活用を進めている企業・団体を「テレワーク先駆者」とし、その中から十分な実績を持つ企業等を「テレワーク先駆者百選」として公表しています。
総務省 令和3年度「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」等の公表:
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000327.html
総務省 令和3年度「テレワーク先駆者百選」決定団体等 一覧:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000778459.pdf
ブロードリーフのテレワークに関する取り組みについて
ブロードリーフでは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う2020年3月27日の東京都知事によるテレワーク要請以降、政府、および自治体におけるさまざまな方針・要請を受け、該当する地域を中心にテレワークを前提とした働き方に移行してきました。
緊急事態宣言解除後も、引き続き従業員や取引先の安心・安全や職場環境の充実のため、積極的に出勤率削減の取り組みを実施しており、テレワーク可能な職場におけるテレワーク実施率は概ね80%で推移しています。
<主な取り組み項目>
■テレワークにおける長時間労働を防ぐ制度や仕組み
l 従業員への貸与PCの利用ログにより、就業時間外の業務の有無を定期的にモニタリング
l 勤怠状況を把握し、管理者へ超過状況が通知され、時間外労働を抑制する仕組み
■テレワークにおけるコミュニケーション不足を補填する制度や工夫
l IT環境整備による効率的なテレワークの実現 (貸与PCをノートPCへ入替、クラウド型グループウエアの活用の 推進、全ての会議においてWEB会議を導入など)
l 経営者による従業員向けのメッセージの配信やテレワークガイドラインの策定
l 管理者による1on1ミーティングなど部下との定期的なコミュニケーションを推進
l テレワークでのコミュニケーション力を向上させる研修を実施
l テレワークでの健康増進企画(ラン&ウォークチャレンジ、オンラインヨガなど)の実施
l テレワークにおけるモチベーション維持・向上のため、社内外での相談窓口を新設 など
そのほかブロードリーフのテレワークに関する取り組みの詳細:https://www.broadleaf.co.jp/sustainability/covid/
また、2021年7月19日(月)〜2021年9月5日(日)に実施された「テレワーク・デイズ2021」(総務省ほか関係省庁主催)に、実施団体として参加しています。
ブロードリーフが「“共感!” IR賞」を受賞
ブロードリーフ「IR優良企業賞2020」(主催:一般社団法人 日本IR協議会)において、「“共感!”IR賞」を受賞しました。
「“共感!”IR賞」とは
「IR優良企業賞」の開催25回目を機に2020年に新設されたもので、「IR優良企業賞」に応募した企業の視点を「投票」によって反映させ、積極的なIR活動を共有し、ベストプラクティスの実現を目指すことを目的としています。
2020年は「with and afterコロナ時代のIR」をテーマに実施され、応募企業211社の中から17社が選定されました。
ブロードリーフは、新型コロナウイルス感染症が事業活動に及ぼす影響について、決算説明において詳細な内容を報告するなど、ステークホルダーのみなさまへの迅速な情報発信を実施しました。加えて、ビジネスモデルや事業特性を解説する補足資料を作成するなど、ステークホルダーのみなさまが知りたい情報を充実させたことが、評価につながったものと考えています。
「“共感!”IR賞」の詳細はこちら
ブロードリーフは企業理念である「感謝と喜び」の心を根本に、すべてのステークホルダーがブロードリーフと関わることに「喜び」を感じてもらえるよう、活動しています。 今回の受賞に際し、すべてのステークホルダーに感謝を申し上げるとともに、今後も様々な産業をシームレスに繋ぐプラットフォームの構築、および業務効率化をITの力で支援する企業として、人々の「感謝と喜び」につながる新たな価値創出を目指していきます。
引用元:
https://www.broadleaf.co.jp/company/press/press_detail/?itemid=202&dispmid=1002
スーパー検査員タブレットの提供を開始
ブロードリーフでは2019年12月13日から、タブレット端末を活用した自動車継続検査業務支援システムである「スーパー検査員タブレット」の提供を開始しました。

自動車整備ネットワークシステム「SF.NS」シリーズおよび、車検・点検支援システム「スーパー検査員.NS」シリーズをご利用のお客様向けに、工場・ピットでの「整備記録簿」作成業務を効率化する「スーパー検査員タブレット」を本日12月13日より提供開始いたします。
自動車継続検査時は、点検・検査業務において「作業指示書」を使うペーパー業務が一般的ですが、タブレット端末を活用した本商品を利用することで、保安基準の適合チェックにかかる作業指示や点検・検査結果の入力業務をその場で行えるなど、機動性・作業効率を向上させるだけでなく、紙の印刷を低減することによるコスト低減・省資源化を図れます。
引用元:https://www.broadleaf.co.jp/company/press/press_detail/?itemid=173&dispmid=1002
対象システムは、自動車整備ネットワークシステム「SF.NS」シリーズ、そして車検・点検支援システム「スーパー検査員.NS」シリーズです。
スーパー検査員タブレットは、車検・点検時に工場で行う作業指示や整備記録簿の作成などをタブレットで行うことができます。紙で行っていたことを端末で行うことで業務の負担を減らせます。
自動車の整備業界でも、業務のIT化が進められています。紙でのデータ記録は長く続けられてきましたが、人的ミスが発生しやすく整備工場にとって致命的な結果を招くことになります。監査の時に記載漏れや誤りなどがあれば、厳しい処分が科せられることもあるそうです。
スーパー検査員タブレットは持ち運び自由なタブレットなので、紙データでの手間を省くことができます。それだけでなく、検査員の心理的負担も軽減することができ車検病無の効率化を支援しているのです。
ブロードリーフペイ

ブロードリーフペイは、カーオーナー向けの決済サービスです。
決済手数料が安いため、事業者も導入しやすく、無線端末を使っていつでもどこでも決済可能であること、ソフトウェア開発のノウハウを活かしたセキュリティの高さが特徴的です。
福利厚生代行サービス

BroadLeaf 倶楽部 VIP Serviceは、ブロードリーフのユーザー様向けに提供する福利厚生サービスです。旅行・宿泊・レジャー、グルメや映画などのエンタテインメント、結婚・出産・育児・健康・介護・資格取得・住宅といった生活支援サービスなど、従業員に対して給与以外の報酬を提供するものです。
ブロードリーフでは、福利厚生サービスも展開してるようです。
働き方改革が叫ばれる昨今において、従業員の満足度を上げるために福利厚生に力を注ぐ企業も増えていることでしょう。
ブロードリーフの福利厚生サービスは時代のニーズを先取りした新規事業になると言えます。
まとめ
今回はプライム上場企業のブロードリーフについて、業績や事業内容、株価の面から検証しました。
自動車アフターマーケットにおける圧倒的なシェアと、それに奢ること無く新規事業による多角化戦略を進める同社の戦略は先進的と言えるのではないでしょうか。
投資家にとっても、働く人にとってもメリットが大きい企業だと思いますので、後日また詳細について調査して記事にしていこうと思います。