これから不動産投資をしようと思っているなら、ベストなタイミングで始めて成功したいはずです。
もちろん、物事にはスタートに適した時期がある場合がほとんどで、時期を間違えないことが成功につながると言って良いでしょう。
例えば株やFXなどの投資の場合なら、売りや買いのタイミングが非常に重要となり、タイミングを間違えれば大きな損失を生む結果となります。
では、不動産投資にも適した時期はあるのでしょうか?
不動産投資を実際に始める時期についての考え方をご紹介します。
投資不動産の取得に適した時期
基本的に不動産の買値は季節によって大きく変わることはありません。
そのため、一般的には買いたい時が買い時とも言われています。
それでも不動産相場には季節による影響が多少はあります。
物件購入に適した時期は1月から3月です。
この時期は、価格そのものは変動しにくいものの物件自体が多く出回るため、物件探しの効率がアップしスムーズに不動産投資を始めやすいのです。
また、安定した家賃収入が不動産投資の目的である以上、投資不動産の取得に必要となる金額は低く抑えるべきでしょう。
不動産市場には価格が過熱する時期と冷え込む時期が存在します。
同等の物件でも、市場の傾向によりお得感も変わってくるでしょう。
それでも家賃が大きく変動することはありません。
つまり、同等の物件でも市場が冷え込んだ時期に購入すれば利回りが良くなるのです。
市場が過熱し、大勢の人が不動産投資に良いと考える時期ではなく、市場が冷え込んでいて大勢の人が心配で動けずにいる時期の方がスタートした後に大きなメリットを得られる可能性が高くなります。
基本的に、不動産投資について常に勉強を続けて情報を収集しているという前提なら、相場より安く経営が可能な投資不動産は買いだと言って良いでしょう。
これから不動産投資を始めるなら、自分で情報収集することはもちろん、信頼できる情報を提供してくれる不動産会社を見つけることも大切です。
資金調達がしやすい時期
銀行の融資には組みやすい時期が存在します。
基本的に3月は銀行が融資を出したい時期となるため、融資が通りやすいと考えて良いでしょう。
不動産投資を行う多くの人は、投資不動産の購入にローンを利用するケースがほとんどです。
ローンを組む際には金利が低い時期が狙い目であることはもちろん、時期によって設けられる優遇金利を見逃さないことが大切です。
そして、優遇税制により固定資産税や登録免許税が軽減される場合もあります。
優遇金利については金融機関によって内容も要件も異なります。
優遇税制については、法改正が頻繁に行われているため同じ待遇がいつも受けられるわけではありません。
投資不動産を購入するタイミングで、優遇金利や優遇税制が活用できる場合は不動産投資をスタートする時期として最適だと言えるでしょう。
不動産投資ではある程度の資金が必要です。
資金がなければスタートできない以上、銀行からの融資が出るかは重要な問題となります。
しかも、不動産投資の世界では融資が出やすい時は物件を購入したい人が増えるため、投資不動産そのものの価格も上がりやすくなります。
逆に、融資が出にくい時は投資不動産を買える人が減ることで物件価格は下がる傾向があるのです。
その意味でも他の投資手法と比較して、参入への壁が高い不動産投資は、他の投資と比べると利益を出しやすい側面があります。
人生での最適な時期
不動産の相場や経済状況などのタイミングを見極めることも大切です。
しかし、不動産投資で本当に大切にしたいタイミングは購入する本人の年齢や人生計画から考える時期といえます。
不動産投資を行うには人生での最適な時期を選ぶことが最も重要でしょう。
実際に不動産投資を始めるためには、本業である仕事とのバランスや家族の都合などを考える必要があります。
不動産投資を始めるおすすめの時期は、一般的には独身時代や子育てが一段落した時期や定年前となるでしょう。
ただし、年齢が高くなればローンが組みにくくなるなど、様々な条件も厳しくなってきます。
投資効果を出したい、広い選択肢から選びたいのであれば、早いうちにスタートを切った方が得策です。
不動産セミナーのアンケートによると、実際に不動産投資を始める人の年齢は30~40代の人が中心という結果が出ています。
年収については500~700万円の人が20%、700~1000万円の人が36%と、年収500~1000万円の人が半数以上を占めています。
仕事がある程度安定し、手元に資金の余裕が出てくる世代の人が、不動産投資を始めていることが分かります。
不動産投資でリスクを抑えつつ効果を上げたいなら、ご紹介したタイミングを狙ってみてください。
もちろん、どれか1つではなく、できるだけ多くのタイミングを合わせて不動産投資の時期を選ぶことが、より大きな成果につながります。
不動産投資を検討している人は、ぜひ始める時期を見極めて後悔のないスタートを切るようにしましょう。