イコールパートナーズ株式会社の代表取締役である木村育生氏は、経営に対して独特な考え方を持つ経営者です。
今回は、そんな木村育生氏が経営に対してどのような考え方を持っているのかご紹介しましょう。
給料がゼロの経営者
木村育生氏は、信じられない人がほとんどだと思いますが、給料をもらっていないと言います。
また、交際費も会社の経費からは出さないそうです。
自身の会社の持ち株で得られる配当と株を売って生活を成り立たせる生活を送っています。
かつて、株主や社員から「木村社長は大株主だから自分の利益ばかり考えている」という心ない声が聞こえたことがきっかけで、給料をゼロにしたそうです。
そうすることで、自分自身の儲けのためだけに経営しているわけではないことを示せると考えたからです。
公私混同をすることもなく、コーヒーも自分で入れますし、コピーも自分で取るのが木村育生氏のスタイルとなっています。
また、お金の用途を明確にするために、ダブルチェックやトリプルチェックを欠かさず、使途不明金が出ないよう注意を怠りません。
木村育生氏ならではの“人活術”
木村育生氏は、上場する時に自身が抱えていた仕事を手放し、社員に全て渡しました。
当初は木村育生氏自身でなければできない仕事があると思いこみ、社内全体の様子を見ようとしませんでした。
しかし、いざ自身が抱えていた仕事を手放して社員に全て渡してみると、次の仕事が見えるようになってきたそうです。
社長である木村育生氏が仕事を手放さないままだったら、広告宣伝もままならず、会社の成長もなかったのではないかと考えられます。
広告宣伝は、単純に売上をアップさせるという効果もありますが、会社の知名度が上がっていけば社員の自尊心も尊重されるようになっていくのです。
また、社員の成長につながり、会社自体の成長にもつながっていくことでしょう。
“会社は従業員のためにある”という考え方
木村育生氏は、会社は従業員が豊かになるためにあると考えています。
株主総会では社員のことを第一に考えていて、従業員が豊かになるためには株主の協力が必要だと伝えているのです。
「自分にこの会社は合っているか」を重視している木村育生氏らしい考えだと言えるでしょう。
世の中には数々の会社があり、その中に自分に合う会社はどれくらいあるでしょうか?
恐らく、ほんの一握りです。
そのため、木村育生氏の会社が合っている人にこそ働いてもらいたいと考えています。
イコールパートナーズ株式会社が合っていると感じるのであれば入社してほしいと考えていて、もしもいたくないのであれば無理に続けてもらう必要はないと思っているようです。
さらに、入社したのであれば「この会社の社長になる」という強い意志を持ってもらいたいとも木村育生氏は話しています。
もしも、とても優れた人物が現れれば、社長の座を譲ってもよいと公言しています。
このような考えを持つ木村育生氏だからこそ、会社を大きく成長させることができたのではないでしょうか?
“会社は従業員のためにある”という考え方を持っていなければ、自分の利益だけを考える社長になってもおかしくないからです。
木村育生氏は給料をもらわないだけではなく、“会社は従業員のためにある”という考え方に基づいた経営を行っています。
経営者の中には似たような考えを持っている人も少なからずいますが、木村育生氏のように徹底している経営者は多くないでしょう。
根底にある考えを具現化できた木村育生氏だからこそ、現在の地位を手にすることができたと考えられます。