株式会社アニスピホールディングスが運営する「わおん」をご存知でしょうか?ペット共生型の障がい者グループホームです。アニマルセラピーの効果を実感しながら、動物と幸せな時間を過ごすことができます。
具体的にどのような施設なのか、事業内容を詳しくご紹介します。
この記事を読んで分かること
- 「わおん」の事業内容とビジネスモデルについて
- 代表取締役社長の藤田英明氏について
- セミナーについて
- 各事業や施設の詳細について
目次
ペット共生型障がい者グループホーム【わおん】とは?
わおんは、ペット共生型の障がい者グループホームです。施設内で犬などを飼っています。
これにより様々な障害のある方の心の安定や癒し効果が期待できます。
実際に専門家の方も動物による癒し効果を評価していて、それまで施設内で動物を飼うことは意味がないことだとされていた常識を覆しました。
アニマルセラピーという言葉がある通り、動物が私たち人間に与える影響は計り知れません。
認知症などの高齢者の方だけでなく、精神的、知的障害を持つ方にとっても動物とのかかわりが大きな影響をもたらしています。
わおんの効果
わおんの効果には、以下の内容が挙げられます。
・心理的効果
元気な気持ちになる・くつろぎ効果・笑う機会が増える・親密な感情を生む・回想作用等
・生理的効果
病気の回復を助ける・刺激やリラックス効果・血圧やコレステロール値の低下・運動の機会が増える・楽しんでリハビリテーションができる
・社会的効果
人との出会いのきっかけができる・コミュニケーションのきっかけになる・人間関係がスムーズになる・身体的、経済的な自立を支える
今では多くの施設でアニマルセラピーが評価され、導入されています。上記3つの効果は人が心身ともに健康的に生きるために欠かせないことです。
これからも高齢者や障がいを持つ方のための施設で取り入れられていくでしょう。
アニマルセラピーとは
アニマルセラピーとは「動物を通じて癒しを得ること」です。
誰しも一度は、動物と触れ合って癒されたことがあると思います。そこからヒントを得て、犬や猫など一般的なペットの力を借りて精神的に癒されたり、元気や自信をつけたりすることをそう呼びます。
その歴史は古く、古代ローマ時代から存在するようです。当時は馬を用いたとされ、20世紀ごろから本格的にその効果を実践するようになりました。
日本でも近年認知されてきていて、わおんのように施設に導入することも少なくありません。
家族でペットを飼うこともアニマルセラピーにつながるそうです。小さなお子さんがいる家庭では命を大切にすることの大切さを学べます。情操教育にもつながるでしょう。
単身者の方の場合家にいると一人のことが多いと思いますが、ペットがいることで寂しさを解消することができます。
他国ではアニマルセラピーによる医療費削減が注目されていて、ドイツでは7500億円、オーストラリアでは3000億円もの医療費が、アニマルセラピーのおかげで削減されたそうです。
アニマルセラピーが与える影響は良いものばかりで、人への癒しだけでなく経済的なものもあることがわかりますね。
わおんのセミナーや藤田英明社長について
わおんでは福祉勉強会、自費事業スタートアップセミナー、土地活用や投資セミナーなども行っています。
障がい者グループホームについて基本的なことや、ペット共生の重要性、事業展開としての戦略などを学ぶことができます。
気になる方はぜひ一度公式ホームページのセミナー情報をチェックしてください。
講師はわおんの運営会社であるアニスピホールディングスの代表取締役社長・藤田英明氏です。
藤田英明氏のプロフィール
1975年11月生まれ。明治学院大学社会学部 社会福祉学科(専門は精神障がい者福祉)。「混合介護(介護保険と保険外サービスの組み合わせ)」を事業化。世界で1番多くのデイサービスセンター(約900施設)を開設。
現在は、サービス付き高齢者向け住宅や、訪問看護事業・病院や保育園の経営などを行いながら、動物看護師によるペットの訪問介護・看護などのホームケアサービスを全国に展開。
2018年からは、「ペット共生型障がい者グループホームわおん」をレベニューシェア方式で全国に直営のグループホーム10拠点、訪問看護直営事業所1拠点、レベニューシェアグループホーム112拠点(オープン済み・上記直営含む)約470居室を展開しています。
藤田英明氏が福祉の道に志した理由
フォトネス(運動療法)に特化した障がい者デイサービス『ワーカウト船橋』に関するインタビューの際に、藤田英明氏は福祉業界に入った理由について語っています。
そんな時にブラジルで感じた違和感があったんです。それは当時、ブラジルは貧困なのにみんな陽気でとっても元気でした。でも逆に日本は、暮らしは豊かなのに自殺者とかたくさんいてあんまり元気じゃなかった。そこで、当時のブラジルのように食うに困る絶対的な貧困ではなく、他の人と比べて感じてしまう相対的な貧困が多い日本をなんとかしたいと思うようになって、それを何で解決していけるかと考えた時に「福祉だな!」って思って、それで社会福祉の大学に進学しました。
引用元:https://cepco.co.jp/sports_promotion_conversation1
藤田英明氏はスポーツ留学で海外に滞在した経験があり、そのときに感じた違和感から福祉の道に進むことを志しています。
また、新しいことに挑戦することに不安はないか、との質問に対しても次のように応えています。
藤田:ないですね(笑)。僕は少しネジが外れている所があって、起業前に、起業して倒産したらどうなるかを知りたくて、26歳でホームレスを6ヶ月やってみた事があるんです。コンビニの廃棄の弁当をもらったり、日雇い労働を1万円でしたり、お金をもらったらホームレスのみんなと鍋パーティーをしたりと、楽しくやっていました !しがらみもなくて、とっても快適でしたよ!
引用元:https://cepco.co.jp/sports_promotion_conversation1
様々な経験をされている藤田氏だからこそ、業界でも注目を集める先駆者的な存在になっているのでしょう。
アニスピホールディングスが運営するその他の施設
運営会社のアニスピホールディングスでは、わおん以外にも様々な施設を運営しています。
にゃおん
ペット共生型障がい者グループホーム「わおん」は、保護猫バージョン「にゃおん」としての展開も行っています。
ケアペッツ
ペットシッターサービス&看護サービスを全国で展開。すべてのサービススタッフが動物看護師の資格を取得しています。
犬塾
青山ケンネルスクールのノウハウをベースに、シャンプー・カット・しつけなどが学べる飼い主のためのスクールです。
株式会社キュワンシステム
障がい領域の運営管理・請求システムの開発・販売、動画・音声のAIによる解析及びAPIの開発・販売を行っています。
株式会社空き家活用研究所
障がい者グループホームをはじめ、介護・福祉事業用に使用する空き家物件の情報収集と物件提供、土地の有効活用提案を行います。
株式会社スマートフクシ
障がい福祉領域の総合人材サービス、サービス管理責任者を中心とした人材紹介およびキャリアコンサルティングを展開しています。
一般社団法人 サービス管理責任者協会
サービス管理責任者が自主的に加入し運営する、日本初のサービス管理責任者の職能全国団体です。
わおん以外にも非常に多くの施設を運営していることがわかります。
施設だけでなく、人材紹介やコンサルティング業も展開しているようです。
アニスピホールディングスの会社概要
会社名 | 株式会社アニスピホールディングス |
公式サイト | https://anispi.co.jp/ |
所在地 | 〒102-0074 東京都千代田区九段南3-1-1 久保寺ビル3階(2020年4月13日に移転) |
設立年月日 | 2016年8月5日 |
資本金 | 53,000,000円 |
代表取締役社長 | 藤田 英明 |
取締役 | 菅原 渚 桝本 幸典 三井 大志 |
子会社/代表 | 株式会社スマートフクシ 代表取締役 高橋 美加 株式会社アイデアル 代表取締役 飯野 由布 |
監査役 | 高橋 弘行 |
顧問 | 亀山 幸吉(淑徳大学短期大学部名誉教授) |
取引銀行 | 三井住友銀行 日比谷支店 みずほ銀行 渋谷支店 |
電話 | 0120-949-615 |
メール | contact@anispi.jp |
アニスピホールディングスの口コミを検証してみた!
「わおん」、そして「にゃおん」を運営しているのは、株式会社アニスピホールディングスですが、気になるネット上の評判はどうなのでしょうか?
口コミについても、詳しく検証していこうと思います。
実際に働いているスタッフさんからみた仕事内容、そして働いてみてどうなのか、また、実際に入居している方の入居してみての感想など、現場の口コミを参考にしながら検証していきます。
スタッフHさん
仕事は夜勤を担当しているというHさんからのお話を紹介していきましょう。
朝食時と夕食時に人手が必要なので、その時間に勤務していて、夜は一度家に帰っているそうです。
◆「わおん」「にゃおん」で働いてみたいと思った経緯は?
以前も入所施設で働いていたというHさん。障がいがあったとしても、『普通に』地域のなかで自由に生活できる環境が、
もっと増えればいいと思っていたそうです。それが、グループホームというわけですね。
さらに、動物と一緒に生活が出来るということ、それも保護犬・保護猫という考え方に強く共感したというHさん。
ご自身の考え方と、これがぴったりとあったというのも、「わおん」「にゃおん」で働くきっかけになったのでしょう。
動物と過ごすと「癒される」という気持ちもわかりますし、動物のお世話をすることで日々のリズムが作れるということ、やりがいを持つということ。こういったたくさんのいい効果がうまれる、といったイメージを強く持っているそうです。
◆「わおん」「にゃおん」のグループホームで暮らす利用者さんの変化は?
グループホームで暮らすことによって、利用者さんの変化は“確実にある”というHさん。
病院から退院し、そのまま入居される方も多いのですが、俯いていた顔が徐々に上がってくるのだと言います。
グループホームでの生活は、自分のお金を持ってスーパーに買い物にいくなど、自由に外出できることが「楽しい」と感じているのが伝わってくるようですね。
「にゃおん」「わおん」に来てから表情が明るくなり、そして気持ちも前向きになる。
自信はなさそうだとしても、色んなことにチャレンジしてみたい!と考えているということが、日に日に、表情と身体ににじみ出てきているようだ、とHさんは語っています。
一般的には当たり前かもしれませんが、利用者さんとっては、自由に自分で物事を決めていいということが楽しい、という変化を目の当たりにしているそうです。
◆「わおん」「にゃおん」の利用者さんと動物の関係、動物の影響はどう?
利用者さんは、「犬をケアしてあげなければいけない」という使命感を感じているようです。
外が暗くなってくると、犬を家の中に入れてあげたり、ふんをしていたら教えてくれたり、率先してケアしてくれているようですね。
傍に動物がいてくれるというだけで、世話をしなければ、という使命感が生まれるのも良いですね。
それ以外にも、施設の中で利用者さんの周りを犬が走り回るということも常にあります。
そんな時、みんなで撫でたり、ニコニコと見ていたり、動物がいるというだけで、顔もほころび、心もほぐれていると感じるようです。
可愛い動物が傍にいると、思わず笑顔になってしまいますよね。更に、共通の話題も増えますから、会話も弾むそうです。
人が、何かに優しくなれる時、自分の心にも優しくなれる、とスタッフHさんは語っていました。
◆「わおん」「にゃおん」で働いてみてどうですか?よかったことは?
開設したばかりのグループホームなので、決まっていないことも多々あり、手探りです。
でも、利用者さんもスタッフも、みんなで仲良く、そして気持ちよく生活できるように!と一緒に考えているので、雰囲気がとても良いです。
既に出来上がった場所ではなく、みんなで作り上げていっているという段階なので、大変ではありますが、面白さとやりがいを感じています、とHさんは語ります。
◆「わおん」「にゃおん」で働く時に心がけているポイントはありますか?
曖昧な言葉でなく、わかりやすい言葉で話しています。
利用者さんの言葉も、思い込みでなく、自分で正しく理解しているか確認するようにもしています。
言葉だけでは不安な場合、図解や現物を見るなど、意思疎通への工夫もしっかり行っている、と語るHさんです。
普通に話しているつもりが、言葉足りないということが日常でもよく起こりますよね。
それを防ぐために、行き違いはないか?ということもしっかりチェックしていることがわかります。
さらには、利用者さんに安心してお話してもらえるよう、優しく、そして丁寧な言葉を使うように気を付けているそうです。
早口でまくし立てられてると、怒っているわけではなくても、少し気後れしてしまいますよね。
そうならないよう、丁寧に、かつ優しく話すということで、スムーズな意思疎通がとれるようにしています。
利用者さんは、サービスを受けるという立場にいるため、気遣いしてしまうことも多々あるようです。
スタッフHさんは、注意深く相手の状況を把握して、さらには無理させないように、気負いさせにないように、細心の注意を払うようにしているとのことでした。
利用者さんとスタッフさんの間でも、意思疎通が出来るよう、そして快適に過ごせるように色々考えられているなと感じます。
利用者さんの潜在的・顕在的ニーズを極力叶えたい!と思っているHさんなので、日々ニーズを探り、確認もしているそうです。
確認しながらやってみて、様子見をして、しばらく続けてみる……など、試行錯誤の連続なのだとか。
また、利用者さんをよく観察し、記録を取り、見返すことも気を付けて、相手を理解するように努力しているというHさん。
相手を知ろう、ということがよく表れていますよね。そして何より、自分だけの判断で動かず、周りの同僚の意見をきちんと聞いてから行動しているそうです。
さらに、利用者さんからのフィードバックも聞くようにしているので、ズレが少なくて済むのではないでしょうか?
Hさんが考えているのは、利用者さんとかかわっている様々な方々、保護者、職場の人、そして日中支援事業所の人など、様々な場所からの情報がとても重要だということです。
自分ひとりで判断しないのはもちろんですが、一番大切なのは、日誌としてつけている相手の反応の記録、そして関係者との情報共有だと考えているそうです。
Hさんのように、利用者さんのことを真摯に考えてくれるスタッフがいるというのは、利用者さんやその保護者の方からもとても心強いのではないでしょうか?
◆「わおん」「にゃおん」で働くうえで、今後の目標はありますか?
利用者さんと一緒に、楽しみながら料理、掃除などをしていきたいとHさんは語っています。
料理や掃除は、一人暮らしや自立に向けた家事トレーニングになりますが、無理をせずに利用者さんの状況にあわせたスピードで進めていく必要があるそうです。頑張りすぎも良くないということですね。
ほかにも、利用者さんともに、お誕生日会などの楽しいことをたくさんしたい!と語っていました。
◆これから、「わおん」や「にゃおん」などの障がい者グループホームで働こうと検討している方へ
社会的に弱い立場の方たちの状況を改善するということで、自分たちの生活状況も、格段に良くしていけるのではないかと思います。
ほかにも、今まで知らなかった違う視点に気付くということや、物事に対する利害が深まります。
そして、人に優しくできるなど、人間的に成長もできます。
臆することなく飛び込んでみることで、たくさんの幸せと喜び、そして豊かさが得られるはずです。
スタッフKさん
わおんの管理者をしているというKさんですが、グループホーム運営での契約や、人事や営業経理等の管理など、運営・管理先般の業務を担当しているそうです。
◆「わおん」「にゃおん」で働いてみたいと思った経緯は?
前職は工場で働いていたというKさんですが、キャリアアップのため、建設会社で資格をとるため頑張っていたそうです。
ある時、建設会社の社長から、障がい者施設事業という新しい事業計画の話を聞いて、はじめてその存在を知った後、事業を担当することに。
息子さんの同級生に、じっと座っていられない子がいる、というKさん。
小学校生活を送っていると、障がいを持っている子も同じ空間での生活になりますよね。
しかし、その子ひとりに目を向けて、出来ることを伸ばしていく方がよいのではないか?と考えるようになったそうです。
それがきっかけとなり、Kさんは障害福祉について調べていくようになり、障がいを持っている人の道を作っていきたいと強く思うようになります。
そして、その事業にかかわることで、自分自身も成長できるとKさんは考えています。
◆障がい者グループホームの開設で大変だったことはありますか?
開設準備の最初のエピソードですが、Kさんは何の知識もないところからスタートだったようです。
知らないことだらけで、きっと不安や大変なことも多かったでしょう。
申請書類を見ても、書かれている言葉もわからず、何を書けばいいかもわからないという状態だったKさん。
アニスピスタッフのサポートのおかげで、何とか乗り切れたようです。
また、スタッフの確保も最初は大変だったのかもしれません。
募集自体はわおん求人・ハローワークや広告などで求人募集を出していたようです。サービス管理責任者がなかなか決まらなかったようですが、わおん求人で紹介をしてもらい、決まったようです。
ところでKさんは、3棟同時開設をしたそうで、備品調達も混乱して大変だったようです。
同じものを購入しても、設置したのかもわからなくなったのだとか。一気に開設するというのも、なかなか難しそうですね。
同時開設するなら、2棟までのほうが良いのかもしれませんね。
入居営業は、開設直前にアニスピスタッフとともに精神科病院や、相談事業所、就労事業所などをまわったそうです。
◆障がい者グループホームを運営している中で心がけていることは?
自然と時が流れていくこの日常を、そのまま流すのではなく、小さいことに気づけるように心がけているというKさん。
そして、気づいてそのままにするのではなく、アクションを起こして、刺激を与えることも忘れていないようです。
利用者さんの個性を活かし、過ごしやすい環境を提供したいと語っていました。
◆今後の目標は?
障がい者グループホームを運営しているKさんですが、今後の目標はどんなものがあるのか聞いてみました。
Kさんは、障害福祉についてまだまだ知らないことも多く、かかわっている人、そして利用者さんから、障がいについて学んでいきたいと言っていました。
運営側に立っていても、手探りで学んでいく部分はあるのでしょうね。
また、多方面より、「高齢の方は対象としないのか?」という声をもらっているそうで、ニーズの高まりを感じているようですね。
いずれは、高齢者の方も対象としていけるように勉強する、とKさんは語っていました。
それだけでなく、高齢化が進んでいく社会で、飼っていたペットが取り残されてしまうという問題もあります。
そのペットを引き取れるようなシステムを作っていきたいと考えているようです。
Kさんのような考えで、グループホームもペットたちも、良い方向に変わっていけると良いですね!
スタッフNさん
わおんのサービス管理責任者であるというNさん。
具体的にどんな仕事をしているのかというと、利用者さんの相談にのったり、購入したいものをヒアリングしたり、利用者さんに寄り添う仕事をしているようですね。また、健康管理も実施しています。
◆このお仕事に就きたいと思った経緯を教えてください。
前職は、障がい者グループホームや介護で働いていたというNさんですが、介護で働いている時に、障がい者の施設が少ないと聞いていたそうです。それまでは、障害福祉についてはまったく知らなかったというNさん。
しかし、人と接することが好きだというNさんは、障がい者であっても何か出来るのではないか?と考えたそうです。
それがきっかけで、その分野で仕事をしてみたいという気持ちが強くなり、いまはサービス管理責任者として仕事にやりがいを感じているのだとか。
利用者の考え方を理解し、関係を深め、自立していくために具体的な計画を準備して、一緒に進めていくというのも楽しいそうです。
◆「わおん」「にゃおん」を知ったきっかけはなんですか?
携帯に求人情報が届き、ネットから応募して、その直後に電話をもらったというNさん。
面接時に、「お互いのことを話して一緒に作りあげていきたい」という話をしてから、自分の率直な意見を出しても良く、一緒に頑張っていけるという環境が魅力的だったそうです。
それに加えて、犬を飼っているというNさんなので、一緒に働けると思ったということもあり、わおんに応募したそうです。
◆お仕事での大切なことは?
Nさんは、利用者さんの気持ちに寄り添っていくということ。
そして、保証人の方の考えもちゃんと取り入れて、計画していき、実行に移すということが大切だと考えているようです。
また、障がい者さんの外出を禁止するところも多いなか、外に出ることで人間関係の醸成と社会性を養うことも大事だと考え、自立を促していきたいと考えているようです。
それから、根幹にある一番重要なことというと……、それは、利用者さんとのコミュニケーション!
もちろん、ご家族、そして周りの方からの話も大切ですが、それだけではやはり、利用者さんの本心が見えないというNさん。
自分から利用者さんに心を開いて、寄り添うということ。言葉にするのは簡単ですが、難しいことのはずです。
でも、利用者さんが安心できて、そして話しやすいという雰囲気を作れているので、より良い関係が築いていけているのだとか。
利用者さんからお話をしてくれた時や、笑顔を見せてくれた時が本当に嬉しいと語るNさんです。
Nさんは、コミュニケーションを充実させ、笑顔が絶えない、そんな施設にしていきたいと考えているようです。
また、わおん・にゃおんというと、犬や猫と一緒に過ごす移設でもあります。
犬や猫は、コミュニケーションをとるために、重要な役割を担ってくれるのではないかと期待しているというNさん。
なかなかお話をしていただけない方でも、「一緒に犬のお散歩にいきましょう」などと声をかけて、一緒に散歩にいければ、犬を中心に会話がうまれるはずです。
◆今後の目標は何かありますか?
障害福祉も、介護についても、奥が深いと感じているNさんです。
様々なチャンスをいかし、そして現場にも足を運ぶということを忘れず、自分の知らないことやわからない障害なども勉強していきたいと語ってくれました。
◆障がい者グループホームでの勤務を検討している方へ
障害福祉の仕事は話を聞いていると、「難しそう」「大変そう」と思われるかもしれません。
しかし、実際に携わってみると、「楽しい!」と思うこともたくさんあるので、まずは経験をしてほしい、とNさんは言います。
イメージだけでなく、実際に触れてみるというのは大切だと感じました。
スタッフSさん
Sさんは、グループホームに入居したいという方の受け入れ対応や、自立生活を目指していくステップアップの援助を主になさっています。
◆どういった仕事内容ですか?
最初に病院や計画相談員からの紹介・相談で、障がい者の方にグループホームを見学してもらいます。
立地条件もそうですが、日中活動で行く場所が近くにあるか、そういった話もするそうです。
そして、まずは一泊体験。気に入れば、日中活動をふくめて1週間お試しの体験入居をしてもらうのだとか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、ペット共生型障がい者グループホームの「わおん」をご紹介しました。
わおんは施設内で犬などを飼っています。動物と触れ合うことで人が癒しを得ることを「アニマルセラピー」と呼び、高齢者や障害を持つ方に効果的です。
わおんではこれを導入することで、入所者の方が快適に安心して暮らせるようサポートをしています。
アニマルセラピーは専門家もその効果を評価していて、世界では数千億単位の医療費がアニマルセラピーによって削減できた実績もあります。
動物が私たちに与えてくれる影響は計り知れません。
わおんを運営しているのは、株式会社アニスピホールディングスです。わおんの他、猫バージョンの「にゃおん」、ペットシッターや看護サービスのケアぺっつ、しつけ教室の犬塾など様々な動物に関する施設を運営しています。
他に、生涯福祉に特化した人材サービスやコンサルティング業なども行っています。
家庭でペットを飼うことも、アニマルセラピーにつながるといいます。改めて、周りの動物たちに愛情を与えるとともに「いてくれることへの感謝」をしていきたいですね。