スマートホームサービスの「MANOMA」はスマートフォンから遠隔で家電を操作したり防犯にも役立てたりできるサービスです。
ただ、ネット上には電話勧誘や料金、通信速度について不満に感じている口コミもあるようです。
解約方法についても、認識違いから損をしてしまった人も中にはいるようなので、ここで正しい情報をお伝えすると同時に、今回はそれらの口コミが事実なのか調査していこうと思います。
目次
MANOMAを提供している会社について
MANOMAはソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営しています。
公式サイト(https://www.sonynetwork.co.jp/)
1995年11月1日に設立。1996年1月からインターネット接続サービスをスタートしました。
今後はソニーグループの技術やサービスを活かしながら、IoT事業や新規事業を行うことに挑戦していくようです。MANOMAの展開はその一環と思われます。
MANOMAを導入したら何ができるようになるのか?
まずはMANOMAを導入することでどのようなサービスを受けられるようになるのか、活用できる場面を想定しながらみていきましょう。
室内カメラを使って、離れた場所から自宅の様子を見ることができる
MANOMAの口コミでも評判のいい機能が、室内コミュニケーションカメラです。
外出先でもスマートフォンで自宅の様子を確認できるようになるので、高齢者のいる家庭や子どものいる家庭には特におすすめです。
マイクも搭載されているので、自宅にいる家族やペットに声をかけることも可能です。
映像はmicroSDカードに録画もできるため、後から日常のひとコマを振り返ることもできます。
スマートタグを使って、子どもの在宅状況が一目でわかる
近年、共働きの家庭が増えているため、子どもに一人で留守番をさせる家庭も多いでしょう。
仕事の最中でも、きちんと学校から帰ってきたか不安になる人もいるのではないでしょうか。
スマートタグを使えば、子どもが自宅に帰っているか確認することができます。
スマートタグのボタンを押すことでスマホに通知が届くようになっているので、子どもが家に帰っていないのではないかと心配する必要がなくなります。
子育て世帯におすすめの機能です。
玄関がオートロックになり遠隔からでも開閉できるようになる
MANOMAでは、Qrio Lockを設置することで玄関をオートロック化することができます。
Qrio Hubも合わせて設置すれば、スマホからカギの遠隔操作も可能になります。
荷物が多いときには駐車場で開錠してから玄関に向かえるため、ふさがった手で苦労しながらカギを開ける必要がなくなります。
また、玄関のカギを閉め忘れたんじゃないかと心配になったときも安心です。
落ち着いてスマホをチェックし、万が一鍵が開いていたときにはアプリで閉めましょう。
窓の開閉を外出先にいても検知できる
開閉センサーを設置することで、空き巣対策ができます。
日本の住宅に多い引き違い窓に設置できるセンサーで、不在時に窓が開くとアプリに通知がくる仕組みです。
室内では警告音が鳴るので侵入者を驚かせることもできます。
室内コミュニケーションカメラで室内の様子も確認でき、防犯目的に設置する家庭も多いです。
家事代行サービスを受けられる
家事代行サービスを活用しようとしても自宅にいられないため、サービスの利用が困難という人は多いです。
しかし、MANOMAであればMANOMA Entranceというサービスを受けることができます。
自分が家にいなくても家事を代行してくれるサービスで、室内カメラで自宅の様子を確認することもできます。
これはMANOMAがリモート解錠施錠システムを導入するために利用できるサービスです。
Qrio Lockによって入退室の情報を記録し、指定の日時以外は解錠されない仕組みとなっています。
サービス業者もソニーが厳選した品質の高いサービスばかりなので安心です。
家事代行やペットシッターなど、忙しくて手が回らない人に向けたサービスです。
開通工事をしなくてもネットが利用できる
自宅をスマートホーム化させるためには、インターネット回線が必要です。
しかし、もしも今ネット回線が通っていなくても、MANOMAのオプションサービスnuroモバイルHome Wi-Fi(M)を追加で契約すれば工事不要でネット環境が整います。
AIホームゲートウェイにWi-
ちなみに、AIホームゲートウェイにはスマートスピーカーのAmazon Alexa機能が備わっています。
家電を音声で操作できるほか、内臓スピーカーでBGMを再生することも可能です。
※あくまでもnuroモバイルHome Wi-Fi(M)はオプションサービスであり、今現在使用している回線をそのまま使用し続けることも可能です。
必要な機能に応じて、豊富なオプションを追加できる
MANOMAには様々なオプションがあり、必要な機能に応じて追加することが可能です。
自分一人での設定が不安な人に向けたMANOMA訪問サポートや防犯対策に有効なセコム駆け付けサービスなどがあるのでニーズに合わせて活用してください。
MANOMAを解約したい、といった質問にも答えてくれるMANOMA解決サポートもあります。
MANOMAの料金プランをまとめてみた
MANOMAの料金プランには2種類あります。
利用開始月 | 2~37ヶ月目 | 38ヶ月目以降 | |
シンプルプラン | 3,500円 | 2,480円 | 3,580円 |
トータルプラン | 3,500円 | 4,280円 | 3,580円 |
※いずれも税抜、2020年6月現在
※以下公式サイト参照
公式サイトプラン案内ページ(https://manoma.jp/plan/)
シンプルプランは、AIホームゲートウェイと室内コミュニケーションカメラがセットになったプランです。
オプションで異常時のセコム駆け付けや在宅状況に応じた室内カメラのレンズカバーの自動開閉、在宅・不在のスマホ通知などが追加できます。トータルプランは、全ての機器がセットになったプランです。
MANOMA最適プラン診断フォームがホームページ上にあるので、プラン選びで悩んでいるなら活用してみましょう。
MANOMA最適プラン診断フォーム(https://www.so-net.ne.jp/forms/manoma_plancheck)
ただし、料金について注意が必要なのは、3年以内に解約してしまうと機器の料金の残債を一括で請求される、というところです。
ネット上の口コミを見ていると「契約した際に説明がなかった」と不満に感じている人もいましたが、そういった重要な点は必ず説明を受けているはずです。
また、契約書にも明記されているはずなので、MANOMA側に非があるような口コミは考え直して欲しいものです。
MANOMAの勧誘に対する口コミについて調査してみた
MANOMAについて調べていると、「強引に勧誘された」という内容が目に付きました。
めっちゃmanomaっていうソニー?のインターネットの勧誘がすごい
FPSするには遅いし、他のもろもろ付いてくるのも家族で理解出来て使えるの私しかいないし、そもそもスマホとかWiFi使ってるの私しかいないし、山に囲まれてるし
って言って断ったけどめっちゃしつこいな
とりあえず試してってしつこい— オーナー«さき» (@owner39love) August 25, 2019
こういった、「しつこい」と感じる勧誘を受けられた方の口コミが多々見受けられます。
MANOMA勧誘の口コミについてさらに調査してみると、どうやら通信速度のことも説明せずに「他社からMANOMAに切り替えると料金が安くなる」という切り口で営業しようとする一部の強引な代理店がいるようです。
代理店の勧誘電話は担当によって大きく対応が異なります。中には強引な担当者もいるようで、MANOMA本来のサービスとは異なる、都合の良い説明をして契約へと無理やり持ち込もうとするようなこともあるようです。評判の悪い口コミの原因はそこにありそうですね。
(代理店の対応に関してこういった差が生まれるのはある程度は仕方ないのかもしれませんが、できればマニュアル等を作成したり、研修を重ねたり、代理店は社員教育を徹底してほしいところですね。)
確かに、他社の料金はプランによっても異なりますが、N社であれば大体4,700~7,000円ほどなので、MANOMAオプションサービスnuroモバイルHome Wi-Fiの方が料金自体は1,000~2,000円程度安くなります。
しかし、すぐに乗り換えをおこなうのはおすすめしません。
まずは「契約内容を検討したいから」「家族に相談した上で契約するか決めたいから」といって、一旦電話を切るようにしましょう。
勧誘を受けた代理店ではなく、MANOMAの公式HPやMANOMAの公式アドバイザーに相談し、不安な点はすべて解決したうえで契約を検討したほうが良いでしょう。
MANOMAの通信速度に対する口コミについて調査してみた
他社から安易にMANOMAオプションサービスnuroモバイルHome Wi-Fiに乗り換えない方がいい大きな理由を説明します。
例えばN社の通信速度は下りで最大2Gbps、MANOMAオプションサービスnuroモバイルHome Wi-Fiの通信速度は下りで最大370Mbpsといわれています。
通信速度は大きく異なるため、この認識がなく契約すると後から「こんなはずじゃなかった!」と不満につながる可能性があります。
MANOMAのオプションサービスnuroモバイルHome Wi-Fi(M)の速度(通信)制限について
オプションであるMANOMAのnuroモバイルHome Wi-Fi(M)には「3日で10GBまで」
MANOMA勧誘されたけど3日間で10GBの制限とか正気を保てないので秒で解約します
— 豚さん (@butasanP) March 14, 2020
これは日頃から長時間ネットを使う方には少ないと感じられるかもしれません。
3日で10GBがどのくらいの通信量かというと、毎日パソコンなどで長時間オンラインゲームをしている人や、家族がそれぞれで映画などの長時間の動画を視聴する家庭、DAZNなどのLIVE映像を長時間視聴する人が制限にかかるようです。
通常の使用範囲でYoutubeなどの動画を視聴したり、ネットを利用したりする分には問題ない範囲といえるでしょう。
ただし、地域によって通信速度は大きく変わることがあるそうなので、機器が届いたらまずはホームゲートウェイのルーターを設置して、実際の通信速度を調べるようにしてください。
そしてここが最も強調したいところなのですが、
MANOMAのWi-Fiはあくまでもオプションサービスであり、必ず契約しなければいけないわけではないです。
現在もし光回線等を使っていた場合、そのままスマートホームサービスであるMANOMAを取り入れることも可能です。
MANOMA公式もWi-Fiに関しては「高速/大量データの送受信には不向き」と案内しているので、自分が普段どのくらいネットを使うのか、というところをしっかり確認してから、インターネット回線を選択してください。
※このオプションサービスはインターネット回線がなくても工事せずに手軽にインターネット環境が設置できる、という点では便利です!
MANOMAのオプションサービスnuroモバイルHome Wi-Fi(M)をおすすめできない人の特徴
・オンラインゲームを存分に楽しみたい人
・LIVE動画をまとめて視聴したい人
・家族でバラバラに長時間動画を視聴する人
・通信速度はそのままに、ネット料金を抑えたい人
こういった人にはMANOMAのオプションサービスnuroモバイルHome Wi-Fi(M)はおすすめできません。一般的な光回線を契約した方が良いでしょう。
MANOMAの解約は8日以内であれば無料で可能!
もし何か不満がある場合、MANOMAは機器が届いてから8日以内であれば無料で解約が可能です。
すぐにMANOMA公式サイトに記載されている「MANOMAサポートデスク」にて電話で手続きをおこない、AI ホームゲートウェイなどの機器類を返却します。
万が一8日を過ぎてしまうと、通常の解約手続きが必要になります。
通常の解約の場合、違約金は必要ないものの、機器の割賦支払いを一括で支払わなければならなくなります。
約9万円が解約した翌月に請求されることになるため、注意が必要です。
マノマってどうやったら解約出来るの?w
契約した自分が悪いけどさ、10万とる?w— かいりゅう (@lxRZx996bX3guKq) May 18, 2020
しっかり確認してから契約しないと、思わぬ出費に繋がりかねないため、理解した上で契約・解約しましょう。
また、セコム駆けつけサービスやMANOMA 解決サポートといったオプションを残したまま解約はできません。
MANOMAを解約するときはオプションも解約されるということを覚えておきましょう。
ただし、MANOMAを解約しても、開閉センサー以外の機器はそれぞれのアプリを使って解約後も引き続き使用することが可能です。
<解約後も使える機器>
・AIホームゲートウェイ
・室内コミュニケーションカメラ
・スマート家電リモコン
・Qrio Lock
・Qrio Hub
・Qrio Smart Tag
MANOMAをおすすめできる人の特徴
・スマートホームに興味がある
・月額費用を抑えながらホームルーターがほしい人にはおすすめです。
・ペットを飼っている人
・防犯対策を検討している人
・家電の音声操作に興味のある人
・家事の手間を減らしたい人
・家族の安全を守りたい人
・忘れっぽい人
こんな方にMANOMAはおすすめできます。
オンラインゲームやLIVE動画の利用をしない人にとっては、オプションであるnuroモバイルHome Wi-Fiにすれば低価格で済む上、ネットの利用だけではなく、防犯対策が実行できる点はMANOMAの最大の魅力でしょう。
一人暮らしにも家族にもおすすめのサービスです。
以上、MANOMAに対するネット上の評判や口コミを調査してみましたが、契約内容の理解不足や認識の誤りによる不満、解約に関するものが多かったように思います。