近年日本のみならず世界でエネルギー問題が生じており、将来的に「再生可能エネルギー」へのシフトも考えられています。
特に日本では2011年に発生した東日本大震災以降、原子力発電によるエネルギー供給がなくなったことで、現在は枯渇性資源にあたる石炭・石油などを使った火力発電が主軸となっており、一刻も早く再生可能エネルギーへのシフトが必要となっています。
今回は、今後さらに注目を集めると予測できる再生可能エネルギーに着目し、投資事業を手掛けるRSアセットマネジメントの評判について探ってみました。
RSアセットマネジメントはもちろん、競合他社の評判についても知りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
RSアセットマネジメントの概要
まずはRSアセットマネジメントについて簡単にご紹介していきます。
RSアセットマネジメントは2013年に創業した再生可能エネルギーファンドのアセットマネジメント会社です。
そもそも「アセットマネジメント」とは、投資用資産の管理を所有者や投資家から代行する業務を指します。
つまり、RSアセットマネジメントでは再生可能エネルギーファンドの管理を代行している会社になります。
現在は東京都港区赤坂に本社を構え、再生可能エネルギーファンドに対するアレンジメント事業やインベストメント事業、そしてそれに付随する事業を手掛けています。
主要取引先には、SBI証券やSBIマネープラザ、オリックス、京セラコミュニケーションシステム、東芝、日立システムズなど、錚々たる大手企業が並んでおり、非常に信頼性の高い企業であることが分かるでしょう。
また、合弁会社としてシンガポールに法人を設立しています。
これは、海外環境ビジネスとしてアジア各国のエネルギー問題も解決しようと、再生可能エネルギーによる環境事業の展開を進めるために設立されたと考えられます。
現在の運用資産総額は?
再生可能エネルギーファンドのアセットマネジメントを担うRSアセットマネジメントですが、実際の運用資産総額はどれほどのものか気になる方も多いでしょう。
RSアセットマネジメントの運用資産総額(AUM)は、2019年12月末時点で1850億円に到達しました。
内訳としては、太陽光発電が9割でその他にはバイオマス発電と風力発電となっています。
現在は太陽光発電による運用が活発に行われていますが、今後はバイオマス発電や風力発電の運用資産も徐々に伸びていくと考えられるでしょう。
また、RSアセットマネジメントではその他の再生可能エネルギーとして地熱発電や水力発電の開発・設計も進めている状況にあります。
今後、地熱発電や水力発電の運用も開始されれば、さらに運用資産総額は上昇していくと予測できます。
RSアセットマネジメントの気になる評判は?
RSアセットマネジメントを利用しようと考えた時、実際に利用した方の口コミや評判は気になるところです。
しかし、RSアセットマネジメントに関する評判を探してみたところ、見つけることができませんでした。
口コミや評判を見つけられなかったのには2つの理由が考えられます。
①企業や投資家向けのビジネスだから
RSアセットマネジメントの評判が見つからなかった理由の1つに、企業や投資家向けのビジネスだからという点が挙げられます。
RSアセットマネジメントでは、一般消費者が利用する以上の規模で再生可能エネルギーファンドを運用しています。
一般消費者が利用する商品に関しては、個人が利用してその結果や使ってみた感想などを口コミ・評判としてネット上に投稿されますが、企業向けの投資サービスであるため評判が見つからなかったのでしょう。
②秘密保持契約が結ばれているから
企業同士の取引になると「秘密保持契約」が結ばれることもあります。
秘密保持契約とはある取引を行う際に、営業秘密や個人情報などに関する業務上の情報を第三者に開示させないための契約です。
企業同士の取引だと公開することによって損失を受けてしまう場合もあることから、秘密保持契約が結ばれることも少なくありません。
先ほどもご紹介したように、RSアセットマネジメントでは数多くの大手企業と取引を実施しています。
しかも、運用管理にあたって情報を公開したいと考える企業は少ないでしょう。
もしも秘密保持契約が結ばれている上で、運用に関する情報が取引先の社員から漏れてしまった場合、裁判にまで発展する可能性は高いです。
そのため、RSアセットマネジメントに関する評判が見つからないのだと考えられます。
競合他社の評判は?
RSアセットマネジメントと同じく、再生可能エネルギーファンドを運用している競合他社の評判はどうなっているのでしょうか?
会社の概要を簡単にご紹介しつつ、評判についてご紹介します。
東京インフラアセットマネジメント株式会社
東京インフラアセットマネジメントは、「東京インフラ・エネルギー投資法人」の資産運用会社として設立された企業です。
太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー発電設備に関連する資産へ投資し、投資機会を多くの投資家に与える取り組みを行っています。
東京インフラアセットマネジメントをサポートするのは、トータルソリューションの提供を実施するMULエナジーインベストメントや、太陽光発電事業者に対しシステムやノウハウの提供を実施しているJFEテクノスなどです。
そんな東京インフラアセットマネジメントの評判ですが、こちらもRSアセットマネジメントと同様に発見することができませんでした。
ホームページでは投資家へ投資機会を与えるとしていましたが、この投資家は恐らく大口で取引している投資家、もしくは企業である可能性が高いです。
エネクス・アセットマネジメント株式会社
エネクス・アセットマネジメント株式会社は、2018年8月にエネクス・インフラ投資法人との資産運用委託契約を結び、資産運用業務を担う会社です。
エネクス・インフラ投資法人を通じて再生可能エネルギー設備を運用・管理し、投資機会を提供しています。
スポンサーには伊藤忠エネクス株式会社や三井住友信託銀行、マーキュリアインベストメント、マイオーラ・アセットマネジメントPTE.LTD.が挙げられます。
現在の投資比率(取得価格ベース)は、太陽光発電設備などが50%以上で風力・水力・その他の発電設備が50%以下の状況にあります。
そんなエネクス・アセットマネジメント株式会社の評判も探してみましたが、見つかりませんでした。
スポンサー会社には伊藤忠エネクスや三井住友銀行など、大手企業の名前が並んでいるので、信頼性の高い会社だと言えるでしょう。
今回、RSアセットマネジメントの競合他社となる再生可能エネルギーファンドのアセットマネジメントを行う企業の評判を探してみましたが、結局発見できませんでした。
恐らくRSアセットマネジメントと同じ理由から口コミや評判が見つからなかったと言えます。
しかし、そもそも悪い評判が立っていれば大手企業との取引もなくなる可能性が高いため、RSアセットマネジメントも含め他の2社の評判も良好なものではないかと考えられます。
RSアセットマネジメントの実績
RSアセットマネジメントでは現在日本全国に太陽光発電設備を設けています。
合計容量は400MWを超えており、多くの電力を生み出していることが分かるでしょう。
最初に完工したのは、福岡県直方市にある設備で、敷地面積は48,949㎡を誇り、出力規模は2.0MWにも及びます。
2020年7月現在の最新完工案件は、千葉県茂原市の設備になります。
こちらは何と432,776㎡の敷地面積を誇り、出力規模は24.0MWにも上るのです。
このように、非常に広大な敷地面積を有してエネルギーを生み出していることが分かります。
また、施工中の案件や準備中の案件が2023年まで続いており、今後RSアセットマネジメントの運用実績はさらに伸びていくと言えるでしょう。
今後の再生可能エネルギーはどうなっていく?
ここまでRSアセットマネジメントや競合他社の概要や評判についてご紹介してきましたが、今後将来的に再生可能エネルギーはどのような進化を遂げていくことになるのでしょうか?
実は資源エネルギー庁から2018年に2030年以降の再生可能エネルギーの将来像に関する資料が公開されています。
まず、太陽光発電や風力発電に関しては、「急速なコストダウンが見込まれる」と紹介されており、太陽光発電に至っては住宅用太陽光の順次自立化と大型電源としての活用が示唆されていました。
つまり、現在はまだ高コストと言われている太陽光発電システムは今後徐々にコストが下がっていき、設備を設置する家庭が増えていく可能性が高いということです。
また、大型電源として活用されることで様々な施設への電力として利用されていくことが考えられます。
他にも、FIT制度(再生可能エネルギー固定価格買取制度)の期間が終了してから新規投資の採算が図れるよう、事業環境の整備が必要としており、再エネ活用モデルとして自家消費や売電の在り方を今後の論点として掲げています。
有限資源に大きく頼っている日本は、この状況を打破し環境に優しい再生可能エネルギーへのシフトを徐々に進めていることが分かります。
今回はRSアセットマネジメントの概要から会社の評判について、また運用実績や今後の再生可能エネルギーについてご紹介してきました。
再生可能エネルギーを取り扱っているRSアセットマネジメントの評判は、企業や投資家向けのサービスであることや秘密保持契約を結んでいる可能性があることから、発見できないのではないかと予想できます。
今後、日本はさらに再生可能エネルギーを取り入れ、ゆくゆくはエネルギー資源の主軸としてシフトしていくのではないかと考えられます。
RSアセットマネジメントはそんな日本の将来的なエネルギーを支える企業の一つになっていくことでしょう。
今後もRSアセットマネジメントの動きに注目してみてはいかがでしょうか?