浦崎忠雄氏は、メハーゲングループの代表を務めている人物です。
メハーゲングループというのは医療業界に特化したグループ企業で、高度医療機器の販売や医療用ITソリューションを提供しています。
近年、デジタル化が様々な業界で取り入れられてきました。
それは医療業界も例外ではなく、変化の時期が訪れています。
しかし、日本の医療業界はまだまだ後れを取っているという現実があるのです。
そこで今回は、その現実に立ち向かうために取り組んでいる浦崎忠雄氏の経歴や医療に対する思いなどをご紹介します。
目次
浦崎忠雄氏の経歴と経営している会社について
はじめに、メハーゲングループを経営する浦崎忠雄氏と会社概要についてみていきましょう。
浦崎忠雄氏の経歴
浦崎忠雄氏は、大学を卒業してから医療機器の輸出を行う企業に入社しました。
その他にも、医療機器を製造する会社や輸入商社で勤めていたという経験も有しています。
大学を卒業してから今に至るまで、医療機器に関する仕事に長く関わってきました。
1992年には福岡県に高度医療機器の販売や医療用ITサービスを提供する会社を設立し、独立しています。
その後企業を成長させ事業拡大を繰り返し、現在ではメハーゲングループの代表を務めています。
9つのグループ会社を統率し、医療機器の販売や医療現場における課題解決に向けたサポート事業を展開しています。
代表を務めるメハーゲングループ
浦崎忠雄氏が代表を務めるメハーゲングループは、医療機器の開発、医療情報処理や治験のサポートなどを行う会社で構成されています。
2008年10月にホールディングスカンパニーとして設立されました。
本社は福岡県福岡市にあり、各地に営業所が設けられています。
そのため、日本全国を対象とした商品・サービスの提供が実現可能となっているのです。
メハーゲンという名称は、オランダ語で“医療革命”という意味を持つ“Medisch Hervomingen”が由来になっています。
日本が持つ医療技術は世界的に見てもトップクラスに位置する水準として知られています。
しかし、医療のDX（Digital Transformation）は北欧など他国の方が明らかに進んでいるという点がマイナス要素だと言われています。
そのような状況下で浦崎忠雄氏は、他の人が目をつける前から医療のIT化やDXに関する取り組みを行ってきたのです。
浦崎忠雄氏が形にしようとする医療に対する思いとは？
浦崎忠雄氏が、医療のIT化やDXに関する事業を行おうと思ったのは一体何がきっかけだったのでしょうか？
続いては、浦崎忠雄氏が形にしようとする医療に対する思いについてご紹介します。
北欧では、病院に予約をして時間になったら足を運ぶと、すぐに診察を受けられるという仕組みが整っています。
待ち時間なく診察が終わると帰宅できるので、時間的なロスが非常に少ないです。
会計をする際に待たなければいけないということもないと言います。
しかし日本の場合は、予約をしていても朝早くから並ばなければいけませんし、会計でも待ち時間が生じます。
病院内で検査をする場合だと何時間も待たなければいけないのに、他の検査室はがら空きといった状況も珍しくありません。
医療技術自体は世界トップレベルですが、それ以外の面では何十年も前から進化していないのではないかと思えるほどです。
日本人は待ち時間が当たり前となっていて、10分もかからない診察のために半日かけるといった状況からなかなか脱却できていません。
日本人から見ると受け入れられることでも、世界的にはもはや非常識になってきています。
同じアジア圏の韓国や中国においても、待合室に診察を受ける患者さんがたくさんいるといった光景を見ることは少ないです。
IT化やDXの進歩が遅いのは、そのような場面で大きな差を生み出します。
数分の診療のために半日も時間を費やすのは非常に非効率です。
そのような状況を改善するために、浦崎忠雄氏はメハーゲングループを設立し、日本の医療に革命を起こそうと考えています。
なぜ日本の医療現場でDXが進まないのか？
日本国内でも様々な場面でIT化が進んでいるため、医療業界で後れを取っているのが不思議だと感じる人もいるでしょう。
そこで続いては、なぜ日本の医療現場でDXが進まないのか、その理由に迫っていきます。
浦崎忠雄氏は、医療業界の企業がお互いの利益を妨害しない分野（ガンの診断や心電図の解析、薬の開発など）では、AIの導入やIT化を取り入れることが盛んに行われていると言います。
しかし、情報を何らかの形で共有しなければいけない部分に関しては、まだまだ進んでいないのが現状です。
具体的には、問診票や処方箋などが挙げられます。
これらは比較的簡単にIT化できそうなものですが、データを円滑に共有できないと支障が出る恐れがあるため、進んでいないのではないかと考えられます。
オンライン化すると個人情報の扱いなどを今まで以上に慎重に行う必要が出てくるので、簡単に導入を決められないという考え方もあるでしょう。
しかし、オフラインでも情報が絶対に漏洩しないという保証はありません。
そのため、効率良く業務を行うためにもDXを進めることはメリットが大きいと言えるでしょう。
日本ではまだまだ古い考え方を重視する傾向があります。
誰かが変えようとしなければいつまでも変わることができないため、変革に挑戦する浦崎忠雄氏の存在は非常に大きいです。
今後の展望は？
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、日本のDXは進むと予想されていました。
しかし実際はどうでしょうか？
浦崎忠雄氏が予想していたように、思ったほど進んでいないのが現状となっています。
病院の経営者は、助成金が下りるならやるという姿勢の人が多く、患者さんのことを考えたサービスを提供しているかと言われると疑問が残ります。
また、ドクターやナースの中にもDXをしないとさらなる後れを取ってしまうという危機感を持つ人は多くありません。
ドクターの場合は腕を磨いてより良い医療を行うことが本筋なので、政治的な動きに関する情報収集などはそこまで得意としていないケースが多いのだと考えられます。
海外に留学するドクターも、最先端の治療法や医療機器、薬に関する知識はアップデートします。
しかし、日本の医療現場は海外と同じレベルでIT化されているわけではないので、同じようにするのは困難です。
困難だから変えるために何とかしようとするのではく、不便さに慣れてしまうのです。
その結果、日本の医療業界は三歩進んで二歩下がるといった状況になっていると考察できるでしょう。
中には、効率化を進めるためにIT化やDXを積極的に行おうとする病院もあります。
国公立ではない中核病院は、特にその傾向があると浦崎忠雄氏は考えています。
そのような病院に対してアプローチを地道に行うことが、IT化やDXを進める第一歩です。
地道な取り組みですが、それこそが今後の医療を変えるために必要な行動になるのです。
まとめ
メハーゲングループの代表を務めている浦崎忠雄氏は、日本の医療業界に変革を起こすための事業を行っています。
世界的に見ても、日本における医療のIT化やDXはかなり遅れているという現状があります。
医療技術は高く、医療のクオリティを維持することはできていますが、病院における待ち時間の長さに嫌気が差している人は少なくありません。
そのような状況を変えることがこれからの日本の医療業界において重要だと浦崎忠雄氏は考えています。
医療のIT化やDXを進めるため、浦崎忠雄氏は今後も取り組みを継続していくことでしょう。