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自販機オペレーター業の仕事や口コミ評判とは?業界の動向や代表的な企業を紹介

自販機は街中や施設内などいたるところにあり、いつでも気軽にドリンクを購入できます。
当たり前のように使っている自販機の設置や運用管理を手掛けているのが、自販機オペレーター業を営む会社です。
自販機オペレーター業とは、具体的にどのような仕事なのでしょうか?
今回は自販機業界の動向から自販機オペレーター業の仕事内容や口コミから見える仕事のやりがい、手掛ける企業についてご紹介します。


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自販機業界の動向

まずは自販機業界の動向についてご紹介します。

・日本国内での自販機の設置台数は約240万台
過去のデータになりますが、一般社団法人日本自動販売機工業会の調査では、2018年末時点での日本国内の自販機設置台数は約240万900台でした。
そのうち、缶・ペットボトルなどの清涼飲料自販機が約212万台、牛乳などの紙パック自販機が約12万6900台、コーヒーやココアなどの紙カップ式自販機が約15万400台の内訳になっています。
海外では米国が290万台以上、欧州全体は約300台となっており、日本より設置台数は多いです。
しかし、人口1人あたりの普及率は日本の方が高く、さらに年間売上は2兆円を超えていることから、日本は世界トップクラスの自販機大国と言えます。

・食品自販機市場の活性化が見込まれている
2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によって、外出自粛が余儀なくされました。
それによって休業や自販機の利用者が減ったといった原因から自販機が撤去される場所もありました。
現在は行動制限がなくなったとは言え、減少した台数分を回復させるにはかなりの時間がかかるとされています。
自販機業界はやや低迷気味ですが、食品自販機に関しては活性化が見込まれているようです。
まだまだ普及台数は少ないものの、人手不足対策に無人で食品が買える食品自販機の有用性が注目されています。

自販機オペレーター業とは?

自販機オペレーター業とはどのような仕事なのか、仕事内容や必要な資格、平均年収についてご紹介します。

・自販機オペレーターの仕事内容
自販機オペレーター業は、自販機の設置から運用・メンテナンスまで手掛けます。
ルートセールスマンとよばれる職種が担当エリア内で法人などに営業を行い、クライアントが希望する場所に自販機を設置します。
設置後は定期的にエリア内の自販機を巡回し、商品の補充や切り替え、空き容器の回収・掃除、売り上げの回収、簡単なメンテナンスを行うのが主な仕事です。
クライアントの希望や季節に合わせて自販機で販売する商品を提案するのも大切な仕事になります。
また、故障や不具合が起きたとクライアントから連絡があれば、その対応をする場合もあります。

・仕事に必要な資格
自販機オペレーター業で働くためには、自動車免許が必要です。
会社によって異なりますが、普通自動車免許または中型自動車第一種免許を必須としています。
中型自動車一種免許の取得には細かな条件がありますが、主に20歳以上で、普通自動車などの免許取得から通算2年以上となっています。
取得するハードルは比較的低いので、条件を満たしていれば取得を目指しましょう。
他に特別必要な資格はなく、未経験でも応募可としている企業は多数あります。
どこも入社後には研修や先輩社員による指導・サポートがあるので、未経験でもチャレンジしやすい業種です。

・ルートセールスマンの平均年収
ルートセールスマンの平均基本給は年収469万円程度 (2024年7月3日時点)となっています。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、平均年収は458万円となっています。
この平均と比べると、ルートセールスマンの平均年収はやや高いと言えます。
上記の平均は基本給なので、手当やインセンティブ、賞与などを含むとさらに高い年収に期待できるでしょう。
ただし、働く企業や地域によって給与幅があるので、あくまでも目安と考えてください。

自販機オペレーター業のやりがいは?口コミから魅力をチェック

自販機オペレーター業の仕事に対して、「きつそう」「大変」というイメージを持っている人もいるでしょう。
実際はどうなのか口コミを調べてみたところ、大変な仕事ではある一方で、やりがいや魅力を感じるというポジティブな意見も多くみられました。
意外にも、ルートセールスマンは自由に働けるという特徴があります。
基本的に巡回スケジュールは自分で決めるので、自分のペースで仕事ができるそうです。
自己管理が求められますが、会社に縛られすぎずに働けることにメリットを感じている人は少なくありません。

また、営業や巡回の際に色々な人と出会い、コミュニケーションがとれることが楽しいと感じる人もいます。
一人でコツコツと作業を行うことになりますが、人と距離が近い仕事なので孤独を感じにくいようです。
仕事を続ける中でコミュニケーションスキルが磨かれることもメリットです。
他にもクライアントの希望に沿った提案ができて喜んでもらえた時や、商品の補充やメンテナンスを行った際に感謝される機会も多く、そこにやりがいを感じられます。

自販機オペレーター業を手掛ける企業3選

日本には自販機オペレーター業を手掛ける企業がたくさんあります。
具体的にどのような企業があるのか、参考にご紹介しましょう。

・ナショナル・ベンディング株式会社
ナショナル・ベンディング株式会社は、1963年に創業した企業です。
関東の企業・公共施設・諸官庁などを中心に自販機オペレーター業を手掛けており、現在は全国38箇所に営業拠点があります。
創業当時から紙カップ式自販機のオペレーター業を手掛け、今では缶・ペットボトル飲料、コンビニタイプの自販機まで取り扱っています。
飲料メーカーなどから独立している会社であるため、様々なメーカー・商品を自販機で販売できることが強みです。
他にも「We Proudly Serve Starbucks® コーヒープログラム」の提供や中古自販機の販売、コインランドリー経営・開業サポート、ネイル事業と様々な事業を手掛けています。

・サントリービバレッジソリューション株式会社
専業自販機オペレーター業を手掛ける株式会社ジャパンビバレッジが、2022年1月にサントリービバレッジサービス株式会社およびサントリービバレッジソリューション株式会社と統合したことで誕生した企業です。
サントリーの清涼飲料自販機をはじめ、各メーカーの飲料を販売できるコンビ機、飲食店やオフィスに導入しやすい給茶機など多数の機種を取り扱っています。
札幌・仙台・さいたま・新宿・名古屋・大阪・広島・福岡に支店を設け、全国で自販機オペレーター業を手掛けています。

・コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社
1962年に国内で初めて清涼飲料自販機を導入した大手企業です。
飲料メーカー系の自販機オペレーター業となるので、自販機で扱う商品はコカ・コーラの飲料となります。
メーカーは限定されるものの、約40種類のブランドがあるので、コーラ・炭酸飲料や無糖茶、コーヒー、トクホ製品など商品ラインナップが充実している点が強みです。
自販機のラインナップも充実していますが、代表的なのがスマホアプリの「Coke ON」対応の自販機です。
Coke ONから自販機をキャッシュレス決済で利用でき、ドリンクと交換できるスタンプを獲得できるなどの便利さから対応自販機の導入が広まっています。

まとめ

自販機オペレーター業は、自販機をただ設置するだけではなく、いつでも正常に使えるように管理まで手掛ける仕事です。
また、クライアントや自販機の利用者に喜んでもらえるように、自販機の設置や販売商品の提案なども手掛けています。
日本は自販機大国であり、今でも自販機のニーズは高いため、自販機オペレーター業は需要が絶えない仕事です。
社会貢献にもつながる仕事なので、そんな仕事に興味がある方は自販機オペレーター業を手掛ける企業や求人をチェックしてみましょう。